海外駐在から現地採用に転職した私のリアル体験|オーストラリアでキャリアに迷った理由と学び

海外移住

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久しぶりに記事を書く。

ここ1年くらいは仕事やプライベートが忙しく、ゆっくりPCに向かってブログを書く時間がなかった。

なぜなら、駐在員としてオーストラリアにやってきたのに現地で転職して現地採用となり、州をまたいでの引越しをしたりでバチクソ忙しかったから。

忙しすぎて死ぬかと思いましたが、意外にめっちゃ元気。

こんにちは、シドニー在住の平凡会社員 moric です。TOEICスコア 865、IELTSスコア6.5 / 転職4回 / 過去の海外生活はニュージーランド2年間(就職)& シンガポール4年間(駐在)

海外就職や海外移住に興味のある人、オーストラリアで働きたい人、駐在員として働いているけど現地採用への切替を検討している人達に今回の記事を読んでほしい。

 

 

現地採用を選んだワケ

海外駐在員としてオーストラリアで働いていた私が、なぜ転職して現地採用という形態で働くことになったのか、まずはその経緯をご紹介。

やりがいのある仕事

以前働いていた日系企業の現地法人からオファーを頂いたのが全ての始まり。こればかりはご縁である。直感的にやりがいを感じたのは事実。駐在員として赴任して1年にも満たない時期だったので悩んだけど、最終的にはオファーを受けることに!

 

海外駐在ループと子供の成長

当時駐在員として働いていた会社の人事面談で、オーストラリアからの帰任後の話がチラッと出た。就労ビザが4年間であることを考えると任期は3年間くらいが妥当で、その後は①東京本社の海外事業部に戻るか、②欧州の子会社へスライド赴任するかで、やや②欧州赴任が濃厚な印象。

ふと思った。

「3年後、娘は中学生か…」

以前シンガポールに駐在していたとき娘はまだ幼稚園児、息子に至ってはシンガポール生まれ。正直どんだけ親の仕事で振り回しても、何とでもなる年齢だった。(あまり言うと娘にしばかれるな)

しかし中学生ともなれば話は別。何度もお友達とバイバイするのは辛いはず。そろそろ「パパ単身赴任で行ってきな」といわれる可能性も。おー、娘よ。

家族のことを考えると、海外赴任を繰り返すような働き方は今後キビシイかなと。

 

オーストラリアという国

任期のない現地採用としてこの国で長く暮らしたいと思ったのは、オーストラリアの環境が自分たちのライフスタイルに合っていると感じたから。

  • 国民:ゆったりでフレンドリー、移民が多く多様性に富む。
  • 気候:温暖で湿度が低い(夏も冬もマイルド)。
  • 環境:街中でも緑が多く、シドニーはビーチが美しい。美女も多い。食事も多種多様。
  • 仕事:プライベート重視で残業は基本なし。
  • 教育:のびのび育てるが、大学レベルは日本より高い(高校でスイッチON?)

 

日本の政治不信

日本の社会保障制度にも政治家の言動にも不信感しかない。1ミリも信じられない。どんどん制度を複雑化して国民をはぐらかしているようだ。「103万円の壁」の議論も然り。日本国民の内、どのくらいの割合の人が日本の社会保障制度を正確に理解しているのだろう?国民から搾取しすぎよ、ほんと。

 

 

現地採用として働くメリットとデメリット

(海外駐在と比較して)現地採用で働くメリットとデメリットを整理しよう。結論を簡単に言うとメリットは自由度、デメリットは待遇面

 

現地採用のメリット

自分で自分の人生をコントロールできる感覚。

任期なし

急な帰任発令とか出ない。もうこれが全て。海外駐在員は帰任発令で充実した海外生活が突然終わる。夢が覚める感覚。子供の学校事情も関係なし。

しかし、現地採用となることで会社の人事パズルに翻弄される人生から解放される。じっくりとその国に根を張り生活基盤を安定させ、人生設計を進められる。※現在は就労ビザで働いているがそのうち永住権を申請予定(いつか日本に帰るが、教育&医療コスト面でメリットが大きいので永住権を取っておく)

 

ワークライフバランス

どの国に行っても日本より良好だと思うが、オーストラリアももれなく良好。海外に出なければ日本の恒常的な残業や飲み会の異常さに気づかないかもしれないが、あれはマジ異常。

 

現地の確定拠出年金制度

オーストラリアには「スーパーアニュエーション」という世界に誇る確定拠出年金制度がある。老後のために積み立てていく自分専用の年金で、給料額の 11.5%(※)を給料に上乗せで、会社が従業員が加入しているスーパーアニュエーション口座(年金口座)に支払うことが義務付けられている。会社と従業員で折半なんてセコイ仕組みではなく会社が全額負担!しかも年金口座に入る金額は自分が選んだファンドで運用されるという仕組み。とっても分かりやすく思い切りのよいファンタスティック制度。日本政府はこの「わかりやすさ」を見習うべき。※2025年に12%に引き上げ

 

現地採用のデメリット

一方で現地採用のデメリット。基本的に待遇面は落ちる。どこまで妥協できるかが勝負。

就労ビザ

駐在員の場合、会社が諸々の手続きをしてくれるのであまり意識しなくてよいが、現地採用での就労ビザは生活基盤の大前提

多くの国で就労ビザには最低賃金の要件が設定されており、駐在員は家賃補助を給料の一部とすることでこの要件をクリアしているケースが多いが、現地採用で純粋な給与額でのガチ勝負となる。この意味が分かるだろうか?高給とれるスキルが必要ということ。そして給与交渉は最重要。

 

給料・家賃補助・一時帰国費用

駐在員と現地採用の給与体系は全くの別物。そもそもベースとなる人材マーケット(日本 vs 外国)が異なるので比較すること自体に無理がある。駐在員の給与パッケージは異様に好待遇で、現地採用に切替わると基本的にはそれを失う。もちろん家賃補助や一時帰国費用も現地採用にはない。つまり待遇面はシンプルに年俸交渉になる。※上記ビザ要件に影響する

海外駐在員の給与パッケージはある種の期間限定パッケージ。つまり駐在期間は会社員人生のボーナスタイムなので永続的ではない。よって瞬間的な比較は意味がなく、長いスパンでの収支を比較すべきよ。

 

現地の健康保険・病院

駐在員が保有する何でもカバーしてくれる海外医療保険、現地採用にはない。各国のローカル保険制度に加入するので基本医者もローカル。どうしても日本人医師に診てもらいたいときは自腹で何十万円も支払うことになる。その覚悟は必要よ。※我が家は民間の医療保険に入っているが歯科治療は対象外。よって我が家の歯磨き習慣は完璧!息子がやや足を引っぱる…

 

日本の社会保障制度の恩恵なし

複雑で分かりづらいとは言え、駐在員は日本側で会社が社会保険料を継続的に支払っているので、一時帰国の際に3割負担で病院や歯科医院に行ける。年金も納付されてるので老後の受給額にも影響しない。(そもそも今の現役世代が将来もらえる水準自体が不安)

現地採用は自腹で支払うか、切り捨てるか。私は迷わず切り捨てた。日本の年金制度に期待していない。ちなみに金額は減るが年金受給権はある。

 

 

苦悩

現地採用のメリットがデメリットを上回ると考えたので現地採用となったわけだが、それでも多くの苦悩があった。これは全ての方に当てはまるわけではない。ご参考まで。

仕事の苦悩

円満退社できるか?

海外駐在1年弱で転職するわけで、前の会社には迷惑をかけてしまった。お世話になった会社に極力迷惑をかけず円満退社できるのか、私なりに神経をすり減らしながら仕事をこなしたのは今となっては良い思い出。私の決断を尊重してくれた前の会社の上司や同僚には感謝しかない。ありがたいことに今でも交流は続いている。

転職先での待遇面の交渉

現地採用後にどうやって生活を維持できるのか、これは死活問題。仕事以上に真剣にシミュレーションした。(←怒られろw)

駐在と比べ相対的に待遇が落ちるのは仕方なく、どの水準で食い止められるかが勝負。今回の私のケースはヘッドハンティング的にオファーを受けたこともあって大変配慮してもらった。大きく生活水準を落とすことなく家族で暮らせていけそうだ。

 

家庭の苦悩

私の仕事の苦悩なんて何とでもなる。問題はこっち。家族の苦悩。※ここを強調しなければ妻にしばかれる

子供たちは友達にバイバイ

駐在員として赴任したメルボルンで子供たちには多くの友達ができた。補習校で出会った日本人や現地小学校で出会ったオージー。慣れない海外生活で笑いながら遊べる友達がたくさんできたのは幸運なことだった。なのに、それなのに、親の仕事でシドニーに移住するためバイバイ…。本当に申し訳ない。

子供の学力

何だかんだ言って日本の教育水準は高い。特に数学や理科などの理系科目。オーストラリアでは自由にのびのびと学んでいくので、気を抜くとどんどん学力が低下しちゃう。特に7歳の息子の日本語(国語)は不安。親として教えていくしかない。ちなみに我が家では妻が国語担当で、私が数学担当なのだ。

妻は休職から退職へ

日本の職場では3年間の休職できる妻。その期限を超える場合は退職することを決めていた妻。築いてきたキャリアを途切れてしまうことに対して色々と思うところはあったと思う。きっと。

日本の両親

私の両親も妻の両親も今のところ元気だが、いつどうなるか分からない。そんなお年頃。幸いなことに兄弟姉妹がそれぞれの地元にいるため、何かあればすぐに対応してもらえる。でもシドニーから駆けつけるにはそれなりに時間がかかる。この問題は年々重要度を増していくだろう。やはり「どこでもドア」が必要かも。

 

 

希望

苦悩について書いたので次は「希望」。メリット・デメリットと同様に、希望が苦悩を上回った。決断前の家族会議ではこの「希望」要素を水増しして妻にプレゼンしたことは言うまでもない。

子供の未来

自分たちが歩んできた日本の受験戦争は無意味。まじ無意味。子供たちには学びたいことをのびのびと学んでほしい。オーストラリアの小学生・中学生を見ていると「学校に遊びにいってるの?」と思うほど緩い。それなのに大学レベルは日本より上。高校から大学にかけてどんな変化が起こるのか興味津々よ。

オーストラリアで暮らせば英語力と多様性は自然にに身につくだろう。オージーや移民の中で学ぶのだから当たり前。よって大学はどの国の大学を目指してもOK。日本の大学にこだわる必要はもうない。すでに選択肢の幅が広がってる。(これが私から子供への最大のギフト)

 

夫婦の老後

子供たちだけでなく、私たち夫婦の老後にも希望がもてる。まず外せないのはお金の問題。前段でふれたように日本の年金制度には期待できない。年金を今もらっている日本のシニア世代はよいが、20年後に十分な財源は日本政府にはないだろう。今のうちにオーストラリアの最強スーパーアニュエーションで将来に備え、それを携えていつか帰国する。それがベストと信じている。

 

 

まとめ

海外駐在からの転職&現地採用はそこそこ勇気いる決断だったが、後悔はない。

家族には負担をかけた…。ついてきてくれて本当に感謝!

シドニーでの生活、特に子供たちが現地校に慣れるまでは時間がかかるだろう。まだ英語も完ぺきではないので結構な試練だと思う。でもここを乗り越えればバイリンガルとして将来の選択肢が広がるはず。頑張れ!パパも頑張る!ママもきっと頑張る!

今回の記事で現地採用で働くことのメリット・デメリットを紹介したが、結局はあなたが「どういった人生を歩みたいか?」を明確にすることが大切。

私と家族は海外移住を決断した。その選択を可能にしたのは、間違いなくこれまで鍛えてきた「英語力」である。

英語は人生の選択肢を増やしてくれる。

今からでも遅くはない、英語力を一緒に高めていこう。

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ではまた。
おやすみなさい。

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