【購入 vs 賃貸】どっちがお得か?| 損得では答えは見つからない理由

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住宅について「購入 vs 賃貸」って、永遠のテーマですよね。

私は賃貸派。 娘(8歳)は購入派。去年のクリスマス、サンタさんに「戸建の一人部屋」をお願いしようとして、ママが必死に軌道修正してました。

「家 購入 賃貸 どっち」とGoogle検索すると、メリットやデメリット、損得、比較、試算など様々な切り口からの情報が展開されています。

残念なお知らせですが、この永遠のテーマ「購入 vs 賃貸」には、絶対的な正解はありません。それを言ってはおしまいなんですが、事実です。もし、あえて答えをひねり出そうとすれば、最適解はあなたの「働き方」次第ということ。そして「人生において何に重きを置くか」で答えが変わります。つまりあなたの「人生観」「軸」です。

こんにちは、シドニー在住の平凡会社員 moric です。英語だけは少し頑張ってTOEICスコア 865、IELTSスコア6.5/ 転職4回 / これまでの海外生活はニュージーランド2年間(就職)& シンガポール4年間(駐在)※TOEICは860点を超えたら卒業すべき。その理由は「TOEIC860点最強」をご参照ください。 

今回は住宅選びに影響する 「私の軸」をご紹介します。

 

私の住宅事情

私は以前、マンションを購入し、10年住んで、ローンは完済し、購入時とほぼ同様の価格で売却しました。 所有からの卒業。10年住んで購入時と同額なら悪くない。タイミングが良かっただけですけど。

その後、シンガポールに4年間駐在し(だからマンション売却したわけですが)、帰国後はずっと3LDKの賃貸マンションのお世話になっていますが、駅近で満足してます。

海外駐在を軸としたキャリア形成を考えている私としては、少なくとも会社員でいる間に住宅を購入する考えはありません。身軽が一番、ということで 賃貸一択 です。

 

アンケート結果『持ち家派 or 賃貸派』

この永遠のテーマについて日本人がどう考えているかを見てみましょう。

公益財団法人全国宅地建物取引業協会連合会の調査で、「あなたは『持ち家派』『賃貸派』どちらですか?」というアンケート結果のうち、トップ5を並べてみました。
※公益財団法人全国宅地建物取引業協会連合会実施、2020年「不動産の日」アンケート調査結果より抜粋

持ち家派の理由
1位  家賃を払い続けることが無駄に思えるから(50.2%)
2位  落ち着きたいから(31.7%)
3位  持家を資産と考えているから(28.0%)
4位  老後の住まいが心配だから(24.4%)
5位  賃貸は何かと(近隣や使い方に)気を遣うことが多いから(15.0%)
賃貸派の理由
1位  税金が大変だから(37.1%)
2位  住宅ローンに縛られたくないから(36.6%)
3位  天災が起こった時に家を所有していることがリスクになると思うから(30.2%)
4位  仕事等(転勤・転職・退職など)の都合で引っ越しする可能性があるから(28.6%)
5位  家族構成の変化で引っ越しする可能性があるから(23.9%)

どちらに共感する項目が多いですか?

持ち家派の理由1位「家賃を払い続けることが無駄に思えるから」は、まさに私が20代でマンションを購入した時の一番の理由でした。不動産屋さんの鉄板口説き文句。

私は現在、完全なる賃貸派なのですが、上記「賃貸派の理由」の中では、2位 住宅ローンに縛られたくないから、と、4位 仕事等の都合で引っ越しする可能性があるから、が理由として近いです。

 

私が住宅を購入する気が全くない理由

私の「住宅を購入する気が全くない」理由を解説します。住宅選びの参考になれば幸いです。

場所に縛られたくない

「場所に縛られたくない」、仕事柄、海外駐在の可能性が常にあるためです。

日本では基本的に本社勤務なので、いわゆる転勤族ではないのです。しかし、海外事業部で働いているため、常に海外駐在の可能性はあります。(何度か転職していますが、これまでの会社でも同じようなポジション)

海外赴任の際は、会社の「持ち家借り上げ制度」を利用する社員が多いですが、せっかく購入した家に知らない人が住んで、帰国後にそこに住むのは気が進みません。

「会社員あるある」で、住宅を購入すると転勤の人事発令が出ます。おそらく、住宅ローンを組んでしまうと、その返済のため働き続ける必要があるため、少々強引に異動させても辞めないだろう、と会社側がしたたかな考えによるもの。切ないですね…。

また「場所に縛られたくない」のは、私の「引越し好き」にも影響されています。放浪癖。飽きっぽい性格のせいなのか、しばしば環境を変えたくなります。独身時代は本当によく引越ししてました。

そういった意味では、会社都合とはいえ海外駐在というのは、飽き性の私にとっては、大変都合がよいです。スムーズに海外赴任を繰り返すためにも、私の場合は「賃貸一択」。

いつも身軽でいたい【断捨離】

私は多くの「物」を持つことを好みません。多少高価でも品質の良い物を買って、長く大切に使うタイプです。 断捨離も定期的にやってます。妻に断捨離されそうになったことも何度かあります。シビアなミニマリストではありませんが、極力シンプルに生活したいと考えています。

そんな私にとって、20代後半でのマンション購入は、精神的に重荷でした。

買った後に気づきました。賃貸マンションより広く設備も充実していましたが、満足していたのは最初の数年で、その後は、精神的にその場所に縛られている感覚が強くなり、環境を変えたい欲求もフツフツと高まっていきました。

ちょうどその頃、当時勤めていた会社でシンガポールへ赴任する話が出てきたので、ここだと思い迷わずマンション売却を決意。運よく短期間での買主が決まり、スッキリした気持ちで、日本を出国したのを覚えています。

4年後に帰国した際、もう住宅を購入しようという気は全くなく、完全なる「賃貸派」です。子供たちがどうしても戸建がいいと言い出したら、その時は戸建の賃貸物件を探します。

しかし、こういったことは一度マンションを購入し、保有していたから分かることです。もし、当時マンションを購入していなければ、今でも永遠のテーマ「購入 vs 賃貸」に悩まされているかもしれません。 やはり経験するって大切。早いタイミングで迷いを消せて、私はラッキーでした。

住宅に関する唯一の後悔は、若い時に シャアハウス に住んでおけばよかった!ということ。当時はシェアハウスが今ほど一般的ではなかったですし、物件数もかなり少なく、実際、シェアハウスに住むという発想自体が私にはありませんでした。

家族を持った今、なかなかシェアハウスに住むチャンスはなさそうですが、色々なテーマ別(国際系、起業系、ペット系等々)の物件があるようで、本当に楽しそうで羨ましい。安いし。

資金は住宅購入ではなく株式や投資信託に使う

私は20代前半から株式投資をしています。その後FXも始めましたが、FXはギャンブル要素が強いと感じ早々に撤退。今は、株式とロボアドバイザーによる資産運用「WealthNavi」です。
それぞれに数千万円を投資し運用していますが、住宅を購入してしまうと、そういった投資へ回すお金も限定的になってしまいます。
平日の昼間、私と妻がフルタイムで働いている間に、投資した資金たちも働き社会に貢献し、後にリターンとして還元されます。
もちろんリスクはあります。
しかし、今の時代、リスクテイクしないことの方がリスク
老後生活を考えたとき、この「資金の働き」は不可欠です。別の記事で書いていますが「複利の力」は最強。早く気づき、早く行動することが大切です。早ければ早いほど時間を味方につけることができますから。

リタイア後は、空き家を購入しリノベーションすればよい

日本の人口減少は加速していきます。 家、絶対に余ります。
すでに空き家問題が話題になっていますが、私がシニア世代と呼ばれる頃には、少し郊外や田舎に行けば、空き家がそこら中に散らかっていることでしょう。もしかしたら都心部でも。それを安く購入しリノベーションします。もし子供たちが独立していれば、サイズもコンパクトでOK。
非常に効率的で無駄がないと思います。このプランは揺るぎません。
私はたまたま海外駐在の可能性が高いわけですが、そうでない方々にとっても、賃貸物件に住み、若いうちから余剰資金を運用して複利の力を最大限に享受し、家族の規模や仕事の都合に合わせて住まいを変え、諸々落ち着いたころに空き家を探してリノベーション、という流れは合理的です。
特に自然災害の多い日本では、家を購入するリスクは他国より間違いなく高い。賃貸物件のお世話になる期間が長ければ長いほどそのリスクを抑えられます。
諸々のリスクと、資金運用、そして空き家増加傾向を考慮すると、賃貸派に分がある。 これが私の持論です。

 

まとめ

私の「軸」をベースに、私が住宅を購入する気が全くない理由 をご紹介しました。
・場所に縛られたくない →海外駐在の可能性
・いつも身軽でいたい【断捨離】 →シンプルな生活
・資金は住宅購入ではなく株式や投資信託に使う →老後資金の形成
・リタイア後は、空き家を購入しリノベーションすればよい →終の棲家
絶対的な答えはありません。あなたのライフスタイルをしっかり分析し、あなたなりの最適解を導き出すことが大切です。
買うか、借りるかを悩んでいる場合、まずは頭の中を整理するためにノートに書き出してみることをおすすめします。家の「購入 vs 賃貸」を考えているつもりが、気がつけば自分はどう生きたいか? を考えていることに気づきます。
結果的に、賃貸派に傾いた場合は、早めに不動産を売却することをおすすめします。それは日本という土地柄、地震、台風、洪水のような自然災害がいつ発生してもおかしくないからです。早めにリスクを最小化しておいた方がベター。
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今日はここまで。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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