シドニー移住 | FIRO目指すなら転職と副業を組み合わせる

働き方・転職

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「FIRE(ファイア)」て聞いたことありますよね? 早期退職も知ってますよね?

でも私が目指しているのは「FIRO」です。

それぞれの特徴は次のとおり。

  •  早期退職: 退職後は退職金と将来受け取る公的年金や貯金などを元手に、少しずつ切り崩しながら生活していく。
  •  FIRE:「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的自立、早期退職」を意味する言葉。毎年の生活費を資産運用によってまかなうことで、仕事や会社に依存することなく経済的に自立した状態で、リタイヤすることを指す。
  •  FIRO:「Financial Independence, Retire Optional」とは、「経済的自由、選択的退職」のことを指す。つまり、「本業はあるが、いつでも退職できる」という選択肢を常に持つことを目指すライフスタイル。

いい大学に入って、いい大企業に入れば安泰なんて時代はとっくに終了し、「転職」や「副業」が当たり前の世の中になってきました。私は「終身雇用なんてさっさとぶっ壊れてしまえばいい」と、少し乱暴に考えながら過ごしてきたのでウエルカムです。

会社に頼るのではなく、自分の頭でしっかりキャリア形成を考え、転職や副業を組み合わせながら前に進んでいく必要があります。「FIRO」を意識すると、もっと楽しい人生になりそうです。

 

こんにちは、シドニー在住の平凡会社員 moric です。英語だけは少し頑張ってTOEICスコア 865、IELTSスコア6.5/ 転職4回 / これまでの海外生活はニュージーランド2年間(就職)& シンガポール4年間(駐在)※TOEICは860点を超えたら卒業すべき。その理由は「TOEIC860点最強」をご参照ください。

 

「転職」や「副業」をテーマにしたニュースやブログ記事をよく目にします。中には「転職と副業、どっちが有利?」的な、副業と転職の比較もありますが、転職と副業は比べるものではありません。

転職と副業は、うまいことタイミングを図って ” 組み合わせながら ” 最大の効果を追求するのが正解。そうすれば「FIRO」が見えてきます。

それでは実体験をベースに、この思考回路をご紹介します。

 

本業・転職・副業 の関係

本業(今のお仕事) 転職副業の関係性についてご紹介します。

どのような順序で考えるべきか、その流れに沿って書いていますので、あなたの現状と照らし合わせながら読み進めてください。

転職は、労働収入から労働収入への横スライドなので、良くて年収が百万円上がる程度。労働報酬には世間相場というものがあるため。
一方で、副業の所得に天井はない。ただし稼げる保証もない。また、副業はプライベートの時間を削ることになるため、働く時間を増やさずに給料を上げるには転職が有利。※副業は時間切売り系ではないブログ運営などをイメージ つまり許容できる時間リスクによって、転職と副業どちらが正解かは変わってきます。

 

まずは、今の会社で働きながら副業

今、日本企業で働いていて、転職・副業・起業・フリーランスへの転身などが頭にチラついている場合、まずは(スタート地点として)今の職場の恩恵を120%に享受することを意識しましょう。

なんだかんだ言って日本のサラリーマンは恵まれています。特に大企業。

例え仕事のパフォーマンスが悪くても、基本的に決まった日に決まった額があなたの給与口座に振り込まれます。 これは生活するうえでこの上ない安心感です。守るべき家庭があればなおさら。

フリーランスに転身した私の友人は飲みに行くと、いつも「サラリーマンはなんだかんだ言って安定している」的な話が続きます。確かにフリーランスは状況次第では月収ゼロになる可能性もあるわけです。振れ幅が大きい。

お給料だけでなく、有給休暇、研修制度、手当、福利厚生などもありますから、有り難い環境で働けていることに感謝しなければいけません。

まずは 足るを知る。

ただし、絶対に妥協してはいけないことが一つだけあります。

「時間」です。

 どんなに高度なミッションであっても、ストレスフルな職場環境であっても、就業時間内であれば精一杯頑張るべきです。勉強になることもありますし、お給料も振り込まれるわけですし。

しかし、あなたの自由な「時間」まで奪われるようであれば、話が違ってきます。あなたが働いている会社が残業休日出勤を強要するようなブラック企業であれば、早急に脱出するべき。

なぜならば、その「時間」は、次のステップへの貴重な「準備の時間」だから、です。

時間は有限。そして 誰にでも平等に与えられた貴重なリソース。

この大切な時間を必要以上に奪われるような職場であれば、あなたは、もっとその損失に敏感になるべきです。

シドニー移住|日本での社畜生活は何だったんだろう。
残業好きなんていないはずなのに、実際は多くの人が残業しているという現実。日本には「残業 = 頑張ってる」という謎の美徳があるせいでしょうか?私は残業しません。その理由をご紹介します。

残業が多い場合は、転職で残業減らしてからの副業

副業を始めるには、まずは時間を確保できることが前提になりますので、今の会社でどう考えても残業沼から抜け出せないのであれば、選択肢の一つとして転職を考えるべき。

注意点としては、転職先企業の選び方(重視する点)として、給与額を過度に気にしないことです。

なぜ転職するのか?

副業にあてる自由な時間を確保するため!

「残業が少ないか?」「残業が多い部門への異動の可能性はないか?」「リモートワークは可能か?」「有給休暇は取得しやすいか?」そういったポイントがキーになります。

転職に関しては下記をご参照ください。

海外勤務を実現するために転職エージェントに登録した話
海外勤務を目指すなら転職サイトに登録しましょう。社内でのチャンス到来を待ってられません。自分の市場価値と需要のあるスキルを理解し、最短距離で海外で働きましょう。

ただし、いくら時間を確保するために転職するといっても、やはり転職にリスクはつきもの。

よって、まず転職を実行する前に、今の会社でなんとか残業沼から脱出できないかなんとか副業の時間が作れないかを考えるべきです。例えば 残業が少ない部門への異動が実現できそうかどうかなど。「自由な時間を確保する」という一点を重視して今の会社を見ると、これまでと違って見えるかもしれません。

また、転職活動には時間体力も使います。

新しい会社に行けばゼロから人間関係を築かなければなりませんし、新たに覚えることも大量にあります。私の直近の転職は41歳の時でしたが、「覚える量」に対する「私の記憶力」の頼りないこと…。

そう、転職それ自体もまた貴重な「時間」を費やす行為なのです。

もし今の会社での改善が図ることができるのであれば、転職活動の時間を副業育成の時間に回した方が生産的です。

ちなみに、私の直近の転職(2021年8月)は 「海外赴任」という恩恵を享受することが目的でした。  私の人生戦略の一つ。

海外駐在は転職してでも挑戦する価値あり(今ではシドニー移住)
私が最強と考えるサラリーマンとしての働き方(キャリアパス)は海外駐在。年収アップにもつながります。帰国後の転職にも有利。チャレンジする勝ちありです。

本業での給与アップは期待せず、副業を育てる

日本を代表する企業「トヨタ自動車」の豊田社長が以前『これ以上終身雇用を続けるのは難しくなった』と発言し話題になりました。トヨタほどの企業でもそのような状況。

長年日本の働き方の象徴であった『終身雇用』と『年功序列』の崩壊は既に始まっています。

これから先は、今までと同じように働いても定年退職まで将来が保証されているわけでもなく、年齢と共に給料が上がっていくわけでもない。能力に応じた選別が行われ「勝ち組」と「負け組」の格差がどんどん広がっていく、そんな社会が待ち構えています。というか既に始まっています。

しかし、「会社での負け組」が「人生での負け組」かというと、そうではない。 むしろ「会社での負け組」が長い人生においては勝者となることが意外に多いのではないでしょうか?

人生100年時代。 会社人生なんてその一部でしかありません。

そんな中で副業は重要な役割を果たします。むしろ、副業(≒自分で稼ぐ力)なしでの人生100年時代は危険です。年金は十分ではありません。

ちなみに転職する場合も同じです。転職先の待遇が魅力的でも、その後順調に昇給していく保証はありませんし、今はどんな業界及びどんな企業でも将来は不透明で流動的。転職して全てがバラ色なんて幻想。転職は「生きていくためのナレッジを高める一つの手段」くらいに思ったほうが安全です。

しかし「時間」だけはどんなに世知辛い時代においても公平で平等。今も昔も。

頼りない会社の昇給に期待するよりも、公平な「時間」を使って副業を育て、自分で稼ぐ手法を確立する方が、よほど確実性の高い人生戦略です。

実際、厚生労働省の調査によると全体の9.7%の人が副業しています。これは結構高い割合ではないでしょうか?正社員ですら5.9%です。あなたの知らないところで既に行動している人たちは確実にいるのです。

第132回 労働政策審議会安全衛生分科会(令和2年8月19日)
「副業・兼業に係る実態把握の内容等について」
https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/000660780.pdf

 

ただし、巷の副業に関する記事を読んで盛り上がり、イケそうとの危うい確信を持って早々に会社員を辞めるのは絶対NG。安定収入のあるサラリーマン時代に、その恩恵を最大限に享受しながら、ひっそりと副業の実験を繰り返し、育てる。これが正解です。

何が自分にフィットしているのか、そして何が市場ニーズと合致するのかは、すぐに分からないことが多いはず。トライ&エラーを繰り返し、少しずつ「稼げる副業のスタイル」を形作っていくべきです。

会社を辞め背水の陣で新たなことに取り組むと、焦りが生まれ、失敗する確率が高まります。(会社辞めたらそもそも「副業」じゃないのか…)

ちなみに私の副業は、この「moric blog」です。

【シドニー移住】海外での副業はブログが最強|5つの理由
会社に依存するのは危険。しかし会社員は自由な時間が限られています。そこで通勤時などの隙間時間を使ってブログ記事を執筆しで、収益化することをオススメします。会社員の副業にブログがおすすめな理由を解説。

副業収入が本業収入を超え始めたら、FIROを意識!

とりあえずは会社員でいるメリットは多いので、今は 『本業(安定収入)×  副業(自分で稼ぐ力の育成) が賢明な働き方だと思います。

本業で安定した生活の基盤を築きつつ、それ以上の収入は副業で稼ぐ。

もし、もしも、副業収入が本業の収入を超え始めたら、FIROを意識していい段階です。(私もその景色を楽しみにこの「moric blog」を書いています)

今の20代は、大学卒業時から「ノマドワーカー」等の言葉に触れ、そういった自由な働き方の形を認識した上で今の仕事を選んでいると思いますが、40代の私はそんな働き方があることも知らず、当たり前のように会社で働いてきました。定年退職前に会社員を卒業し、自分の力で稼ぎながら残りの人生を楽しむというのは、私にとって夢のようなシナリオですがチャレンジする価値はあると思っています。

これからの時代は、本業を安定収入という目的で利用して、自分のやりたいことを副業という形で両立していくこと が、会社員として充実した生き方なのかもしれません。

会社に利用されるのではなく、会社を利用するのです。

 

「副業力」で選択肢が広がる

ある程度稼げる「副業力」が身につくと、会社への依存度が下がります。そして次の効果を生みます。

  • あなたの人生の選択肢が広がる(会社での昇給が全てではなくなる)
  • 肩の力を抜いて本業に取組める(会社への依存度が低下するから)
  • 本業とは異なる知識・スキルが身につく(本業にも還元できる)
精神的な安定感が増し、ストレスが減り、笑顔が増えます。そして、副業には定年退職がないため、人生100年時代にも対応可能。間違いなく人生を豊かにしてくれます。

 

副業のデメリット

しかし、副業のデメリットについても理解しておくべきです。

副業のデメリット

  • 副業で稼ぐには時間が必要(特にブログ…)
  • 本業と合わせると長時間労働になる(健康面ケア必須)
  • 自分のプライベート時間が減る
  • 確定申告などの手間がかかる

これらのデメリットに耐えられる場合、今日からでも副業を育てる行動を開始することをオススメします。早ければ早いほど、副業の恩恵を享受できます。

 

まとめ: 転職・副業どっち?

今回は「転職と副業は、組み合わせながら最大の効果を追求するのが正解!」という考え方をご紹介しました。

① まずは今の会社で働きながら副業の可能性を探る
② ブラック企業で残業沼にどっぷりの場合は、転職して、残業減らして副業開始
③ 本業での給与アップは期待せず、副業を育てる
④ 副業収入が本業収入を超え始めたら「FIRO」を意識

行動しないと何も変えることはできません…。
そして、今日はあなたの残りの人生の「最初の日」。

一緒に頑張って、自分らしい生き方を手に入れましょう。

【シドニー移住】早期退職するとボケる | 私がFIREよりFIROを目指す3つの理由
早期退職やFIREへの憧れは危険。高確率で退職後ボケます。それより「FIRO(経済的自由、選択的退職)」がオススメ。FIROを目指したキャリア形成にはメリットしかありません。

今日はここまで。
ありがとうございました。

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