旅行会社やメーカーの海外事業部で働いきた関係で海外出張が多い人生です。
海外出張に行くたびに思うのは
ということ。
それは、現地スタッフと交流することによる人生観への影響だったり、働き方についての疑問だったり、英語の有用性だったり、色々。
会社のお金で色んな国で色んな経験をできるなんて、あぁ幸せ。
今回は、そういった海外出張で得た ” 気づき “ をまとめていきたいと思います。
ちなみに、海外出張の際のスーツケースは毎回「機内持ち込みサイズ」です。
どんなに長期間の出張だったとしても。
その理由やコツを知りたい方は次の記事をご参照ください。
2021年12月 ハンガリー出張
2021年12月の出張でしたので、まだロシアのウクライナへの侵攻は始まっておらず、気にすべきはコロナ感染のみという状況。
新型コロナウイルス
ハンガリーの首都、ブダペストはヨーロッパの人々にとって人気の観光地。当時も多くの旅行者がいました。
日本はまだ全員マスクして、飲み会も自粛という暗黒の時期。
しかし現地では、マスク無し、飲み会OKで、既にノーマルモード。
日本出国前、ワクチン接種証明書を発行してもらうため自治体の窓口で手続きした際も、担当してくれた若い男性スタッフから「この時期に海外出張なんて大変すね…」と苦笑いされる始末。確かにコロナ前の海外渡航と比べ、準備しなければならない書類や手続きが多く、出発前に既に消耗…。
そして運の悪いことに現地滞在中のオミクロン株が出現。帰りの手続き(特に帰国時の羽田空港での手続き)が非常に複雑で、空港内もピリピリした異様な雰囲気でした。
ともあれ無事に帰国でき、二週間の自宅隔離をわりとエンジョイできましたした。2週間も自宅から出られないのに、家で仕事できるITインフラって素晴らしい。コロナ前は考えられなかったです。
仕事と生活の距離感(ブダペスト)
ハンガリー(ブタペスト)の人々の働き方について。
今回はたまたまハンガリーですが、欧米に共通した仕事への向き合い方です。
一言でいうと「 良好なワークライフバランス感 」または「 ”働く” と ”暮らす” の適切な距離感 」。
仕事には真摯に取り組むが、決して家庭を犠牲にはしない。 そんな感じでした。
一つ、強く記憶に残っている事があります。大したことではありませんが、私にとっては印象深い出来事。
今回の出張では、ハンガリー国内のいくつかのエリアをチャーターしたミニバンで回って打合せしたのですが、そのコーディネーター的な役割をしてくれたハンガリー人男性がいました(おそらく30代後半、イケメン)。彼の印象は、温厚な性格で、頭の回転が速いナイスガイ。
ある日の朝、例のごとく宿泊しているホテル前に移動用のミニバンが停められ、ドライバーさんが郊外への視察の出発を待っているのですが、その横に電動キックボードを手にしたそのコーディネーターのナイスガイがいました。「えっ、それで行くの!?」との私の冗談交じりの質問に対して、「今日の最終目的地から僕の家は近いから、そこからこれで帰るんだよ」と彼は答えました。
なるほど、合理的。
その考え方も好きですが、彼の話し方もとても自然体。
日本からの出張者に色々と配慮しながらも、自分のスタンスを崩さないバランス感覚。
私は好感を覚えました。
帰国後、継続的にWebミーティングを行いましたが、ある時はお子さんを幼稚園に送った直後で、車の中からの参加とかもありました。
スマホさえあれば、どこからでもミーティングに参加できる素晴らしい時代。
日本のビジネスシーンでよく見かける過度な配慮なんて不要。
日本の会社員も彼のような言動が自然にできるようになれば、そして、社会がそれを自然と思えるようになれば、ストレスの総和が縮小され、もっとリラックスした社会になっていくんだろうな、と思ったり。
まとめ
ブダペストは美しい街でした。 ※今回の写真は全てハンガリーの首都ブダペストの街並み
ウクライナと国境を接しており、ロシアのウクライナ侵攻後は難民も受け入れていましたし、実生活の中でも環境変化があったかもしれません。
しかし、ドナウ川と歴史ある街並みのコントラストは人々を魅了し続けるはずです。
日本人がヨーロッパに旅行に行くと言って、その目的地がハンガリーというケースは少ないと思いますが、おすすめできる国です。
食事も美味しい!
2022年10月 オーストラリア出張
久しぶりに海外出張に行ってきたので今回は「英語学習者の視点」で振り返ってみたいと思います。出張先はオーストラリア。
オーストラリアは南半球なので日本と季節が逆。9月下旬でまだまだ暑い日本から、冬おわりかけのオーストラリアへの渡航ということで、どんな服をもってくべきかマジでピンときませんでした。
実際に現地に入ると、これまたダウンジャケット着てる人と、短パン&半袖が共存共栄して、最後まで服装の正解が分からないままでの帰国となりました。( なぜ欧米人は肌寒い日でも短パン&半袖でいけるのか謎 )
準備にて
出張前は仕事が忙しく、フライト、ホテル、ビザやワクチン系手続き以外は、あまり下調べする時間がありませんでした。時間がないというより「現地で聞けばよい」というゆるい考えで、テキトーに準備してGOです。
英語でコミュニケーションできるというのは、海外出張や海外旅行のハードルをグッと下げてくれます。
リアルでフレッシュな情報を現地の人から直接入手できるということは、精神的安定にもつながります。
ちなみに今回の出張で現地入りしてから「あーっ!忘れたー!」ていうのが一つありまして、それは爪を切ってくること。
ホテルでフロントに爪切りを貸してほしいとお願いしたんですが、「それ無い。」て言われました。
爪は切ってから渡航しましょう。
ホテルにて
今回、ホテルでの受付スタッフとのコミュニケーションは次のような感じでした。
- (朝早くに着いたので)チェックインまでスーツケースを預かって欲しい。
- 早めに部屋の準備ができたら、携帯に連絡してほしい。
- 近くのおすすめカフェを教えてほしい。
- (チェックイン後、部屋にドライヤーがなかったので)ドライヤーを持ってきて欲しい。
- (使用済みっぽかったので)毛布を交換してほしい。
- バスタオルをもう一枚持ってきてほしい。
- 爪切りを貸してほしい。⇒ 残念ながら無いとのこと。
現地スタッフとの打合せや工場視察
日本の本社にいては見えないことが、現地に入りローカル社員と話すことで理解できるケースは本当に多いなぁ、と今回も実感しました。
そして信頼関係を築く上でも、Face to Faceで英語で会話できることは有効。
お互いの考えを共有し合うことで、帰国後のコミュニケーションもスムーズにいきます。
今回、一部の旅程は東京本社の重役と行動を共にしたため通訳が入る打合せもありましたが、やはり英語でダイレクトにコミュニケーションを取る打合せの方が、協議のリズムが良く、話がポンポンと進んでいく印象。
また、意外に重要だなと感じたのは打合せの中でのジョーク。
オーストラリ人のお偉いさんがジョークを連発するわけですが、この意味が分かるのと分からないのでは、その場の雰囲気や打合せの進行具合にすら影響が出ると感じました。
オーストラリアンジョークには、渾身のジャパニーズリアクションで対応するのが礼儀。
仕事以外(メルボルン)
- Googleマップがあれば基本迷わず目的地に着けますが、少しでも自信がない場合はあえて現地の人に道を聞きます。道順以外にもプラスアルファの情報を得られるかもしれません。その界隈で開催中のイベントやおすすめショップなど。
- これはもう海外あるあるですが、メニュー表をよく理解せずにオーダーすると、激辛のでかい肉や、甘い巨大スイーツが出てきたりします。20代の頃ニュージーランドでデカいパフェ付きのハンバーガーセットを注文したら、どういう訳かもう1つデカいパフェが付いてきて焦りました。全部食べました。お腹こわしました。懐かしい思いです。今回の出張では食事系ハプニングはありませんでしたが、ただ物価が高い。ざっくり日本の2倍~3倍といったところでしょうか。
- 海外に行くとまあまあ出くわす「昼間から酒飲んでシャウトしてるおじさま」。絶対に絡まれてはいけないタイプのおじさま。でも、そのおじさまが放っている訳の分からんシャウトも英語。少し集中して聞いてみると、今回のシャウト内容は、どうやらオーストラリアの新政権に対する不平不満で、税金やら移民政策についてでした。シャウトの内容が分かると恐怖心は軽減します。(でも目合わせてはダメ)
まとめ
Face to Faceで英語でコミュニケーションを取った現地スタッフとは、信頼関係が向上し、帰国後の打合せが非常にスムーズに進みます。
いくらインターネットが発展し、オンライン会議でなんでも議論できるといっても、リアルな空間を共有しながら議論を交わすことの意義は大きいと思います。
日本人はよく「空気を読む」と言いますが、それは外国人も同じで、その場の雰囲気を感じながらのトークは、オンラインの画面越しでのやり取りとは別物。言葉以上のことを理解し合うことが出来ます。
オンラインとオフラインにはそれぞれメリット・デメリットがあるので、今後はその使い分けスキルが求められるはず。ケーススタディでノウハウを蓄積していくしかないです。
今回は私が海外出張しましたが、来週は欧州からの役員を受け入れる予定で、英語をフル活用する数日間が始まります。英語はグローバル言語。習得して損はないスキルです。
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