「テレワーク、めっちゃ自由!」
「在宅勤務、最高じゃん!」
そう喜ぶのは最初だけ。
何か憂鬱…、何か気が重い…、そう感じる人も多いはず。(私もそうでした)
今やテレワークや在宅勤務に対する感覚は、完全に二極化。
- ワークライフバランスを満喫派
- 不安と孤独でもう限界派
今、日本に限らず世界中の企業で「在宅勤務(リモートワーク)v.s. 出社」論争が巻き起こっており、例えばNTTは原則在宅勤務、HONDAは原則出社という感じで大手企業の間でもその方向性に違いがあります。
海外でも大手IT企業(Google、アップル、テスラなど)のオフィス回帰が進んでいます。
先進的な企業でもクリエイティブな仕事をするためには、Face to Faceが必要と考えているようです。
面白い時代です。
そんなある種の混乱期に、事もあろうにリモートワークの不便さ・辛さを逆手にとって年収1000万円を達成したのは、この私です。※シドニー移住後年収は2000万円を超えました。
今回はその手法をご紹介します。
テレワークが辛い3つ理由
次の二つの調査結果をご覧ください。
メリットとして「ストレスが軽減される」と感じている人が多い一方で【一つ目のグラフ】、テレワークで不便な点として「画面を通じた情報のみによるコミュニケーション不足やストレス」が上位に食い込んでいます【二つ目のグラフ】
参照元:https://www.mhlw.go.jp/content/11911500/000662173.pdf
柔軟で自由度の高い働き方にもかかわらず、ストレスを感じるのはなぜでしょう?
テレワーク・在宅勤務のストレスの正体3つを見ていきましょう。
雑談できない
新型コロナウイルスが蔓延する前の時代、「雑談」の重要性なんて考えもしませんでした。
自分の仕事に集中したい時などは、雑談を始める同僚をめんどくさいとさえ感じたことも。
しかし、コロナ禍での在宅勤務、そして転職後の在宅勤務を経て、「雑談」が生産性を高めることに貢献していた、という真実を知りました。
機械も車もバイクも潤滑油が十分でないとスムースな動きができません。
一見、ムダで面倒なことのように感じる雑談ですが、その雑談の中からお互いの個性を知り、信頼関係を高めることは、仕事をスムーズに進め、生産性を高めることに貢献していたのです。
古き良き昭和な考え方?
いえ、コロナウイルスが教えてくれた真実です。
雑談を含め会話の機会が減ると、その情報が圧倒的に足りず、形式的で遠回りなプロセスでしか仕事を進められなくなります。
飲み会や職場旅行、日々の雑談からお互いを熟知していれば(得意分野、性格、芸風など)、新たなプロジェクトの開始時やトラブル対応時に、どの部門の誰に、どのようにアプローチすれば、スムーズに事を進められるか、一瞬で設計図が描けます。
それがコロナ禍で在宅勤務の日々、同僚を深く知る機会が減りました。
特にこの時期に転職した人で転職先の会社が在宅勤務中心の場合は、絶望的に人脈づくりが難しい状態でした。
企業文化を理解できない
企業には、その企業独特の空気が流れています。
企業文化によるもので、一つ一つを文字にするのは難しく「こういう時は大抵こうなるよね」という暗黙ルールも、そういった長年の空気により醸成されます。
企業経営として何を重視するしているかによって、部署間のパワーバランスも違い、意思決定のスピード感も違います。
こういった企業文化の理解は、仕事を進める上で実は重要。
しかし、在宅勤務が多いと「企業文化」を感じ取ることが非常に難しい。
というか不可能、新入社員や転職者にとっては。
私も本当に苦労しました…。
文字にすることが難しいので、職場の空気から「感じ取る」必要があるのですが、在宅勤務だとそれができない。頑張っても無理。
与えられたタスクを黙々とこなすような仕事の場合はそれほど気にする必要はありません。しかし、企画部門や管理部門などの会社全体の把握が不可欠な職種を担っているのであれば「全体感の把握」は外せません。
企画部門等への転職を考えている場合は、その会社の在宅勤務の状況をチェックし、出社率の高い会社を選択することをオススメします。
成果主義の傾向が強まる
「上司はどうやって部下を評価するか?」
成果を見るか、プロセスを見るか、その両方か。(ふつうは両方)
終身雇用制度をベースに若い社員をしっかりと「育てる」意識が日本企業には強いため、年齢が若いほどプロセス重視になるのは納得。
しかし在宅勤務だどプロセスが見えない!
結果、評価の判断材料が「成果」寄りになってしまいます。
仕方ないです、だってプロセス見えないんだもの。
これは在宅勤務やテレワークの「自由さ」と表裏一体のシビアな面。成果主義の世界。
在宅勤務は自由。
でも実は、
“アウトプット勝負”のシビアな世界だったのです。
毎日、明確に成果を提示し「今日1日、何をしていたか?」に答える必要があります。もし、成果を提示できなければ、何もしていないのと同じ。
リモートワークを逆手にとって年収1000万円を達成
巷ではリモートワーク・在宅勤務のストレスを予防する方法として、
- 働く時間や休憩時間を規則正しくすることでメリハリをつける
- 起床、食事、就寝など、生活のリズムを一定にする
- メールやチャットに加え、電話やWebカメラを使ったコミュニケーション機会を増やす
- 1 on 1ミーティングの実施
しかし私がお伝えしたいのは、そんな一般論ではありません!
私の取組み【3つ】
年収1,000万円達成は結果論ですが、次にご紹介する3つの取り組みが貢献してくれたのは間違いありません。
ちなみにそんなに難しいことをしたわけではありません。ちょっと、ちょっとだけ真剣に考えて実践しただけです。
ポイントは「構造理解」です。
不便さ・辛さ緩和するアクション
上司や同僚が慣れないテレワークで不便さを感じ、後輩がストレスで辛い思いをしている。そんな状況下でその不便さ・辛さの要因を真剣に考え、それらを緩和する行動を心掛けました。
例えば、
- 後輩や部下には積極的に電話して雑談。困っていることを把握。
- 先輩や上司と話す際には、後輩のお悩み状況を共有し、改善策を一緒に考える。
- Web会議ではジョークで場を和ます。※ほぼすべる
- 出社時には誰とでも積極的にコミュニケーション。※ほぼ雑談
こういったコミュニケーションの強化は混乱期における組織のニーズそのものです。
なので結果的に期末査定にに大きく貢献してくれました。(と、上司が言ってました)
パンデミック後の世界を想像
パンデミックはいつか終わります。
実際に終わりました。
その時に何が起こるのか、どんなニーズが高まるのかを想像します。
構造的にどんな変化が起きるか?
そんなに難しい経済の話とかじゃあないです。もっと単純な想像。
例えば、
- パンデミック後には鎖国状態が解かれ再度グローバル化が加速、クロスボーダーの取引や人流が復活。
- コミュニケーション能力や英語力のニーズが高まる。
- しかし、企業内にはそれに対応するノウハウや人材が不足。
- 自分にそのスキルがあれば市場価値はパンデミック前より高まる。間違いない!
「社会の歪み」を予測して、その歪みを補正するスキルを身につければ、市場価値の上昇にともない年収アップにつながるというわけです。
ひたすらオンライン英会話!
在宅勤務だと通勤時間が不要。それだけでも1日2時間のフリータイムが生まれます。
私はその時間を英語力強化にあてました。
ほぼ毎日ひたすらオンライン英会話!
オンライン英会話なら、ロックダウンも在宅勤務も関係ありません。
そして年収1000万円を実現!
リモートワークの不便さや辛さを改善する上記3つの取組みによって、40代はじめに年収1000万円を達成。
そして今シドニーに移住し、現地採用で年収は2000万円を超えました。
ピンチはチャンス。
基本的に私は「深く考えず、過度に反応しない」タイプの人間です。
自称「脱力系サラリーマン」
故に「深く考えず、過度に反応しない」脱力系サラリーマンに進化(?)しました。
おそらくサラリーマンとしては正当な進化ではありません。
しかし、ここぞという時は状況を観察し、深く考え、行動に移します。
ピンチはチャンス。
そして、通常運転モードではいつもの脱力系っす (笑)
まとめ
今回はテレワーク・在宅勤務のストレスの正体や、その対処法についてご紹介しました。
① 雑談できない
✓ 雑談は潤滑油
② 企業文化を理解できない
✓ 仕事の効率性に影響する
③ 成果主義の傾向が強まる
✓ 在宅勤務はアウトプット重視のシビアな世界
■ リモートワークの不便さ辛さを逆手にとって年収1000万円を達成
✓ 不便さ辛さ緩和する動き▶パンデミック後の世界を想像▶ひたすらオンライン英会話!
✓ ピンチはチャンス
パンデミックによるテレワーク拡大のように想像できなかった環境変化がこれからも起きるでしょう。
そんなマインドセットがこれからのサラリーマンには必要なんだと思います。そして、環境変化を楽しむマインドセットも。
- 変化を受け入れ、工夫する。
- そして、楽しむ。
- 結果、年収アップ!
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