20世紀最大の物理学者ともいわれるアインシュタインが、「人類最大の発明」「宇宙で最も偉大な力」と呼んだものが何かご存知でしょうか?
「 Compound interest is man’s greatest invention. He who understands it, earns it. He who doesn’t pays it. (複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う) - Albert Einstein – 」
複利とは「元本だけでなく、元本から生まれた利子も、さらに利子を生む」という考え方です。
投資信託のような資産運用でよく登場する「複利」ですが、この 「複利」の考え方は様々なことに応用できます。
ちなみに「複利」の対義語は「単利」で、その違いは下のグラフのイメージです。
今回は【複利の力】で効果的な英語学習を実現する方法をご紹介します。
私たちは日々たくさんの「判断」をしなくてはいけませんが、「複利」を意識すると効率的な最適解を導くことができます。
「継続は力なり」と「複利」の関係
「継続は力なり」って、よく聞きます。
しかし、私たちに与えられた時間は有限。つまり「何を継続するか」が重要。
限りある大切な時間を使うのですから、何の役にも立たない、または費用対効果の薄いことに、大切な時間を使ってはいけません。
その「何に」時間を使うか、継続して「何に」取り組むかを考える際に、複利の力を意識すると、その努力の成果を増幅させることができます。
継続の期間が長ければ、長いほど。
時間を味方につけて、効果を最大化できるのです。
英語学習 ×【複利の力】
語学習得には、ある程度の時間がかかります。
英語ペラペラになりたくて英語学習を開始しても、短期間にその目標を達成することは不可能。生まれたての赤ちゃんが、親とのコミュニケーションをとおして少しずつ会話できるようになるように、相応の時間が必要。
「複利」の視点から英語学習を効果的にする
効果的な英語学習を実現するために「複利」の視点から言えることは次のとおりです。
2.「1日 0.1%だけ昨日の自分よりも成長すること」を意識する
基本的に日本人は英語が苦手。
言語の特徴(文法や発音など)が英語と日本語は対極にあるためです。また、島国でそれなりの人口を有する日本にはそれなりのマーケットが存在し、英語の必要性が弱いからです。
だからこそ、チャンス。
とにかく早い段階から英語の重要性に気づき、本気の英語学習を開始すれば、「複利」の観点からはそれだけで優位に立てます。
「複利」は時間を味方につけることがキーポイントで、学習開始が早く、学習期間が長ければ長いほど効果を増幅できます。
次に「0.1%の成長」ですが、0.1%なんて微々たるもの。自分が成長している実感を持つことはできないでしょう。
しかし、1日0.1%の成長を毎日続けていると、1年後には今の約44%成長している計算になります。あなたの元々の能力が100%だとすると、1年後に144%になっているわけです。
能力が約1.5倍に成長するってスゴイ!
見える世界も少し違ってくるかもしれませんね。更にそれを10年続けたら、どれだけ成長できるでしょうか? もうワクワクしかありません。
(複利の力を理解しても)なぜ続けられないのか?
これだけスゴイ【複利の力】なのに、うまく成長につなげている人は少ない。なぜでしょうか?なぜ続けることが出来ないのでしょうか? その理由はシンプル。
仕方ありません、人間だもの。
対処法としては「習慣化」すること。
好きとか嫌いとか、勉強したくないとか関係なく、朝起きたら顔を洗うように「習慣化」するしかありません。
英語が重要なことは周知の事実。
もう答えは出ています。【複利の力】も理解した今、続ける以外に選択肢はないはずです。
なかなか成長が実感できず、つまらないと感じることもあるでしょう。停滞期もあるでしょう。でも「習慣化」して学習を続ける。これが答えです。
しかし、考え方を変えれば「みんなが成長する前に挫折してくれるからこそ、成長したあなたの希少性が高まる」と言えます。
誰でも簡単に英語力を高められるのであれば、そもそも英語学習に関する情報がこんなにもネット上に溢れていないでしょう。
それに語学習得には時間がかかるので、あなたが英語をマスターしたとしても、ライバルがすぐに増えることはありません。(参入障壁が高い)
学習スタート当初は心もとない英語力でも、利子が利子を生むように理解が理解を増幅させ、5年後10年後には社会的に評価されるスキルとなっていきます。
そして、キャリア形成や年収につながっていきます。
英語学習の開始は、早ければ早いほど良いです。時間を味方につけることができますから。
人生100年時代。遅くはないです。
【複利の力】を活かす事例
【複利の力】は英語学習に限ったことではありません。というか「成長」というキーワードが関係する全てのことに当てはまります。
副業 ×【複利の力】
「単利思考の仕事」と「複利思考の仕事」の違い、お分かりでしょうか?
「単利思考の仕事」とは、時間を切り売りするような仕事。
フリーターやアルバイトが当てはまります。また、ほとんどの会社員もこれに当てはまるのではないでしょうか? 24時間という限られた時間のうち、一定時間を会社に捧げ、その対価としてお給料が振り込まれます。フリーターやアルバイトに比べ、給与水準は高いですし福利厚生も良いですが、本質的には同じ。
ただし、会社員でも戦略的にスキルを蓄積し、複数のスキルを掛け合わせていけば、【複利の力】が効き、数年後には大きなリターン(所得UP)を期待できます。
一方で「複利思考の仕事」は、あまり時代に左右されない(旬なビジネス書ではない)本の執筆やYouTube、ブログ運営、アートなどが当てはまります。
「あまり時代に左右されない」というのがポイントで、「複利」には時間が必要なので、あまりに旬ネタだと数年後には誰にも興味をもってもらえません。したがって、どんな時代においても人々の頭を悩ませるテーマを扱った書籍、YouTube、ブログ、または普遍的なアートなどが該当します。
今、政府が副業を推奨しています。
財力に余裕がなくなり日本の年金システムが崩壊しかけているからです。
また、大手企業に勤めていたとしても決して安泰ではありません。中小企業ならなおさら。つまり、会社員であっても自分の身は自分で守れ、と。
これからは個人事業主のように自分の頭で考え、人生戦略を立て、リスクを回避しながら人生100年時代を生き抜いていかないといけません。
その一つの答えが副業。
副業を考える際、是非「単利思考の仕事」と「複利思考の仕事」を考慮してください。
つまり、フルタイムの会社員をやりながら、コンビニや交通整理のバイトのような時間の切り売り系副業はNG。消耗します。
それより、あなたが得意なことや興味があることに関係した「複利思考の仕事」を早めに育てておくことをオススメします。特技や趣味で副業ができると「継続力」が上がり、スキルも「成長」する好循環が生まれます。また、お金だけがモチベーションではないため、副業のクオリティーも高まります。特技や趣味がもう一つの収入源になれば、豊かな人生につながるはず。
■読書好き→ 読書ライター、読書YouTuber
■写真好き→ 『PIXTA』『shutterstock』『Adobe Stock』等で販売
■動物好き→ ペット記事ライター、ペットシッター
■旅行好き→ 旅行ブログ、写真好きと同様の写真販売
人生100年時代といっても、やはり時間は有限。
限られた人生の時間を最大限活用するためには、早めに【複利の力】を活かせる副業を始めましょう。
ランニング ×【複利の力】
社会人になってから本格的にランニングを始めました。
シューズとウェアあれば、いつでもどこでも出来ますし、お一人様OK。時々フルマラソンのレースにも参加。あまり速くはないです。フルマラソンはいつも4時間半くらいなので、順位も真ん中くらい。いいんです、プロ目指しているわけではないので(笑)
重要なことは、
■ 走れる身体が出来上がっていること
これも英語と同様ですぐには完成しません。時間が必要。しかし、ある程度の距離を走れる習慣と身体が出来上がると、多くのメリットを享受できます。
まず、太らない。
長距離を走るランナーにあまり太った人はいません。ランニングは有酸素運動で、かなりのカロリーを消費するので太ることの方が難しい。
私は週3回くらい走ります。だいたい一回あたり15~20kmくらい。フルマラソンの大会に出るときは、体を回復させる直前期以外は、月150kmくらい走ります。よって、普通の食事量では太れません。
また、ランニングすることで「健康チェック」ができます。いつもと同じ距離を同じペースで走っても、体が軽い時と、重く感じる時があり、異変を察知することが可能。病気している時に15km 走るのはキツいわけで、逆に普通に走れるということは異常なしと認識できます。
そして、最大のメリットは ストレス発散!
私の仕事はデスクワークなので脳はフル稼働ですが、どうしても運動不足気味。それに会社で嫌なことがあれば、人並みにイライラします。
そういうときは、お酒やギャンブルに逃げるのではなく、ランニングウエア&シューズを身にまとい、お気に入りの音楽を聴きながらランニング。ランニングは精神安定剤。私の場合、禁酒は出来ても、ランニング禁止は無理。
「走る習慣や、走れる身体」が出来上がるまでには時間がかかりますが、一度出来上がればそのメリットは大きく、走ること自体が楽になり、もちろん身体も頑丈になります。
良い効果がさらに良い効果を生みます。
複利の力。
人生100年時代。ランニングに時間を使うこと自体が健康維持に繋がります。初期投資もランニングシューズとウェアだけ。 健康維持により将来の余計な医療費を抑制できるので、時間とお金の投資効果は非常に高い。
まとめ
英語学習をメインに【複利の力】をご紹介しました。
■「複利」の視点から英語学習を効果的にする
✓ 早く英語の重要性に気づき、本気の英語学習を開始する
✓「1日 0.1%だけ昨日の自分よりも成長すること」を意識する
■(複利の力を理解しても)なぜ続けられないのか?
✓なかなか成長を実感できず、成長する前にやめてしまうから
【複利の力】を活かす事例
■副業 ×【複利の力】
✓「単利思考の仕事」と「複利思考の仕事」の違い
■ランニング ×【複利の力】
✓「走る習慣、走れる身体」を作り健康維持
【複利の力】は、まずそれを意識するところから始まります。
複利を意識して、何に取組むか(どんなスキルを習得するか)、又は、どんなスキルの組合せが「複利の力」を増大させるかを意識します。
行動開始は早ければ早いほど有利。
終身雇用も崩壊し始めている中、一つの会社に依存したマネー設計だと、リストラや会社倒産などの憂き目にあったとき再浮上できません。
スキルは累積でき、持ち運びでき、市場によって換金できます。また、スキルは単品ではなく、複数のスキルを掛け合わせ、複利の力を利用すれば、かなりパワーアップ。(私の場合、英語 × 会計 × 健康な身体)
【複利の力】は時間を味方につけるので、時間軸を意識しながら、立体的な戦略が必要。
スキルのかけ算 × 複利の力 = 最強!
一度立ち止まって、日々の仕事を見つめ直し、どんな知識やスキルを得ているのか、また、それらに【複利の力】は働くかを真剣に考えてみてください。
英語(特に英会話)は間違いなく必要性が増していくスキル。【複利の力】を利用した効果的な英語学習に早めに取組むことをオススメします。
今日はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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