【シドニー移住】40代の転職で苦労することベスト3

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私が41歳の時に決意した4回目の転職(2021年8月)は、異業種×異職種への転職。未経験の業界への転職ということで、新しく学ぶ事が多く苦労が絶えません。

40代での転職は、20代や30代とは違う苦労があります。
プライドも邪魔します。

前職が長ければ長いほど頭の切替がスムーズにいかず、なかなかパフォーマンスが上がらないこともあるでしょう。悲惨で絶望的な状況に陥るリスクも…。

つまり断固たる覚悟正しい心構えが不可欠。

しかし結論から言うと、全部乗り越えられます。
キーワードは「客観的視点」

いかに客観的にその新しい環境や、そして自分自身を見つめることが出来るか、です。

これは40年以上生きてきた人間の強み。若い時にはどうしても主観的に見ていた景色が、年と経験を重ねるごとに冷静に客観的に見ることが出来るようになっているはず。(そのはず…)

こんにちは、シドニー在住の平凡会社員 moric です。英語だけは少し頑張ってTOEICスコア 865、IELTSスコア6.5/ 転職4回 / これまでの海外生活はニュージーランド2年間(就職)& シンガポール4年間(駐在)※TOEICは860点を超えたら卒業すべき。その理由は「TOEIC860点最強」をご参照ください。

今回は、私の実体験をベースに「40代の転職で苦労することベスト3」と、その対処法について解説します。転職するかどうか悩んでいるあなたのお役に立てれば幸いです。

 

40代の転職で苦労することベスト3

苦労① 企業文化とお作法に馴染めない

転職先のオフィス

長年勤めた会社を出て、他の会社に転職した場合、企業文化の違いを肌で感じることになります。

私の41歳の転職は、業界は違えど、日系大企業から日系大企業への転職でしたので、それほど大きな違いはないと想定していたのですが、甘かった。

蓋を開けてみると、カルチャーギャップの嵐。社員特性も別物。

同じ日系大企業とはいえ、前職はサービス業、今はメーカー。メーカーの方がやはり職人気質が強く、きちっと業務をこなしていくイメージ。そつがない。真面目。あと少しだけ軍隊っぽい。良く言うと「古き良き日本の会社」。その関係もあってか社内での”お作法”が多く、お堅い印象。

例えばある案件で取締役会にて決裁を取る場合、どの順番でどの部署の誰に説明して、オブザーバーとして誰が必要で、説明資料はこの様式にまとめて、等々。とにかく慣習的プロセスが多く、時間を奪われてしまいます。これはちょっとストレス。全体的には流れは一般的な会社と同じですが、とにかく一つ一つの工程が重厚で詳細で時間がかかる印象。

feel-stress

事業内容自体に関することで、例えば、事業内容の理解やマーケティング手法の違いによる悩み等で時間を取られるなら、何のストレスもありません。ビジネスに直結することで新たな知識を吸収できることは楽しいです。しかし”お作法”の悩みは、ストレス。

そしてやたらと会議が多い。そして会議資料作成が多い。そしてその資料もなんかルールみたいなんが多い。これは老舗メーカーの定めなのでしょうか。

対処法としては、もう「こんなものなんだ」と割り切って慣れるしかないです。(対処法でもなんでもないですね、ただの心構え。でも重要。)

客観的に会社の特性を見て、重厚な”お作法”を好むカルチャーであることを理解し、郷に入っては郷に従えの精神。海外駐在の時もそうですが、これは結構大切。深く考えない。

間違っても変えてやろうとか思わないことです。そこにエネルギーを注入するのはもったいないです、やるべきことは山積みですから。前の会社のやり方を持ち出すなんて絶対に止めましょう。

結論: 慣れましょ。

 

苦労② 想像力の限界

想像力の限界

新型コロナウイルスの影響を受け、とにかく現場に行けませんでした。

仕事柄、月次の予算管理やら四半期での社内説明を行うのですが、現場で実物を見ていないので、数少ない情報を組み合わせて、想像して話すしかありません。私は今、100%想像の世界で生きています。

しかし、内容が複雑になれば、その想像力に限界が訪れます。今がちょうどそんな感覚。

20代や30代と違い、40代ともなると、即戦力としてそれなりのパフォーマンスが求められるため、「見たことない。知らない。」は通用しません。陰では愚痴をこぼしますが、会議の場では致命傷を負わない程度に知ったかぶりをかまして、その場を切り抜けるケースも多数。冷や汗ものです。

しかし、不思議とそれが出来る。

役員からの質問が重要で本質的なものか、それとも明日には忘れてしまうその場限りの興味本位の質問か、など、業界や会社は違えど、何となく感じ取ることができます。もちろん、その場限り的な質問は、テキトウに話を合わせてスルー。

もし万が一、後日「あの件、何かわかった?」と聞かれることがあれば、そこは演技力でカバー。「あー!すみません!すぐに調べて今日中にご報告します!」

打率の問題。

事実、たまにミスります(汗)

でも何度かに一度のミスを許容できるようになると、大幅に時間をセーブでき、重要なタスクに集中可能。強弱をつけなければ良い仕事はできませんから。「リスクの許容」です。

ちなみに、基本的には私は合格点の少しだけ上を狙うタイプで、間違っても満点を取りにいきません。

コストパフォーマンスの一番おいしいところを狙います。

たまにギリギリを狙いすぎて失敗。求められているレベルはもう少し上にあったというケース。その時は、その後の質問や問い合わせに対しては全て迅速に対応し、信頼性の回復に努めるのみ。

少し話が脱線してしまいましたが、想像力の限界を、これまで培った経験と勘で切り抜ける、ということです。何事も完璧を求めてはいけません。常に冷静に、そして客観的に状況を理解し、都度必要最低限の対応を取っていけば、1日24時間という限られた時間を有効活用できるようになります。

 

苦労③ 社内での人脈がない

転職先のオフィス

シンプルに、社内の誰が何をやっているか、分かりません。 誰が、どんな情報やスキルをもっているかが分かりません。トイレで鼻毛抜いてた小柄なオジサンが偉い役員だったとか知りません。

問題が発生した時に誰に相談すべきか「勘所(かんどころ)」がないことは、わりとストレスです。まず、誰に相談すれば解決に繋がりそうか、その「誰」に該当する人を探すことから毎回始まるため、ワンステップ増えて面倒くさい。

これも慣れるしかないのですが、私が実践したのは、自分の所属する部署で、社内で顔が広い同僚とめちゃ仲良しになること。そして基本的にまずは何でもその人に聞きます。ほぼ弟子入り状態。

私の場合の師匠は年下の女性社員ですが、年齢なんて関係ないです。こっちは赤子同然に社内のことが分からないのですから。応用問題が解けるその日まで、みっちり修行。

重要なことは肩の力を抜いて、素直に教えを乞う姿勢

そう、「素直さ」や「謙虚さ」は40代の転職の成否を左右する重要な要素です。

pride

40歳を超えると、人はどうしてもプライドが邪魔して素直になれないシーンが出てきます。確かに全くプライドがない40代もダメだと思いますが、それを表に出すが、内に秘められるかの違い。

私は過去の経験やノウハウを自分から話すことはあまりしません。聞かれた場合のみ、詳細に答えるようにしています。 転職後すぐに激しめのアウトプットをすると、空回りして煙たがられます。ほぼ間違いないです。

自分は新しい会社の同僚からどう見られているのか、客観的に分析し、それに応じた言動をすれば、摩擦が発生することはないはず。自分が思っている以上に「転職されてきたんだから分からなくて当然だよね」と思ってくれているかもしれませんし。

感性を研ぎ澄まして、空気を読み取り、状況を把握。

ちゃんと社会人経験を積んできた40代なら、きっとできるはず。

 

そうは言っても、やはり不安…、というあなたへ

コロナ禍ということもあり、なかなか外で飲むことが出来ない時期が続きましたが、一度だけ、元職場の先輩に連絡して鰻を食べに行きました。私が転職して半年後くらいでした。

私が相談したその先輩は、キャリア採用で入社された50代手前の男性です。今回の私の転職と同様に別業界からいらした方でした。とてもフレンドリーで、私が知らない世界を知り、金融の知識も豊富でしたので、財務的な案件ではよく相談にのってもらっていました。

うな重を食べながら私が先輩に聞こうと思っていたことは、たった1つだけ。

「転職してきてどのくらいで全体を把握して、仕事を円滑に進められるようなったんですか?」

そして、その先輩の答えは「2年後」でした。

安堵。

そうか、やはりそれくらいの時間はかかるのか、焦る必要ないやん、と。

パフォーマンスも期待されますが、すんなり馴染んで、すぐに円滑に物事を進められるはずがないんです。先輩と話す機会があって本当に良かった。相談できる人や愚痴を聞いてもらえる人がいるというのは大切。SNS等で多くの人と繋がることがもてはやされる時代ですが、本当に信頼して相談できる人はそんなにたくさんはいりません。

転職という事柄上なかなか相談しづらいかもしれませんが、やはり話すことで心が軽くなり、前向きに取り組めるようになるケースは多い。

転職する・しないに関わらず、信頼できる人(先輩、同僚、会社以外の知り合い、スナックのママ、どんな形でもOK)を見つけておくことをオススメします。とにかく、一人で悩まないことが大切。

 

まとめ

不安

私の実体験をベースに「40代の転職で苦労することベスト3」と、その対処法についてご紹介しました。

40代が転職して苦労することベスト3
◆苦労① 企業文化とお作法に馴染めない
郷に入っては郷に従え(結論:慣れましょ)
◆苦労② 想像力の限界
リスクを許容し、満点をとりに行こうとしない
◆苦労③ 社内での人脈がない
社内で顔が広い同僚とめちゃ仲良しになる
「素直さ」や「謙虚さ」を忘れない
◆そうは言っても、やはり不安…、というあなたへ
転職して実力を発揮できるまでに時間がかかるのは普通、焦らない
上手くいかない時は一人で悩まない

転職は「運」「ご縁」の要素が大きい。どんなに情報収集しても、真実はその会社の内部に入ってみないと分かりません。だから、転職することに対して不安を覚えるのだと思います。

まずは、転職の失敗リスクを最小化する努力は必要。自分の頭の中を整理し、転職先企業の情報を精査しましょう。情報収集は転職の肝。

後は気持ちの持ちよう

これまで様々な修羅場をくぐり抜けて、経験値が高まっている40代の強み。目の前の状況を客観的視点に立って理解することで、少々の苦難はクリアできます。

これからもどんどん環境が変化し、未来は変わっていきます。

それを考えれば、転職後の苦労なんて些細なこと。

長い目で見れば、環境変化への順応力を身に着けることの方が大切です。

どんどん新しい世界に向けてチャレンジしていきましょう。40代でも大丈夫。

海外勤務と転職を繰り返して辿り着いた「シドニー移住」
” 転職しながらのキャリア形成 ” が、少しずつ一般的になっています。働き方の自由度も、選択肢も増えました。だからこその悩み。終身雇用の時代と違い、多様な人生戦略が必要。新型コロナで世界中が混乱している中、私が海外勤務を目指して転職した7つの理由を解説します。

また、今、転職する気がなくても、常にアンテナを高く張り、情報収集を続けることが重要です。トレンドを把握した、思いがけないチャンスに遭遇するかもしません。自分自身に対する理解も深まります。興味があれば次の記事を覗いてみてください。行動することが大切です。

海外勤務を実現するために転職エージェントに登録した話
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今日はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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