40代で転職するのは、正直怖かった。
家族もおる。
これまで積み上げてきたキャリアもある。
それでも私は、海外で働くことをもう一度実現したくて転職したのである。
その結果、現在はシドニーで働いている。(ていうか移住してる)
この記事では、40代で海外勤務を目指して転職した私が、実際に転職して感じたことと、転職活動で意識したことをまとめてみたい。
ちなみに越境転職(異なる業界への転職)である。
私のキャリア年表(超ザックリ)
- 20代前半 ニュージーランド就職(学生ビザからの就活)
- 20代後半 国内勤務
- 30代前半 シンガポール駐在
- 30代後半 国内勤務
- 40代前半 越境転職
- 〃 オーストラリア赴任(駐在)
- 40代後半 シドニー現地採用(移住)
なぜ40代で転職したのか?
主な理由は3つ。
理由① もう一度海外で働きたかった
以前4年間のシンガポール駐在で海外で働く面白さを知ってしまった。(東京から離れる解放感も)
「もう一度(願わくば何度でも何度でも♪)、海外で生活したい」と強く思い転職を決意。結果的に、なんだかんだで今はオーストラリア完全移住してる。(端折りすぎ)
理由② 家族と海外で暮らしたかった
言語も含め、私は ”自分自身のグローバル化” にとても苦労した。自分の子供たちには幼いころからグローバル感覚(語学や多様性)を身に着けてほしいと強く願っていた。
理由③ 40代だからこそ、待つのではなく動きたかった
前の会社にいても海外赴任のチャンスは再度回ってきたかもしれない。でもいつまでも待っていられない。20代のポテンシャル採用ではない40代での転職だからこそ海外勤務を最短距離で実現できるという自信もあった。
海外勤務を目指して転職した私の気づき
転職にはリスクがつきもの。
でも、リスクを取らないほうがリスクかも…
理想的キャリア形成に転職は有効|40代でも

今あなたが働いている会社で、理想的なキャリア形成が難しいと感じる場合、転職は間違いなく有効な選択肢の一つである。環境を変えることにより錆びかけた人生の歯車が正常に動き出すことはあるが、転職はその最たるもの。
もちろんリスクはある。結構なリスクがある。こんなはずじゃなかったと失敗するケースもある。(私も20代後半でやらかした…)
しかし、リスクテイクしないで方向転換するのは至難の業。
異業種への転職は大変、そして面白い

越境転職(異なる業界への転職)は、とにかく新たな学びが多い。
「新たな学び」とか言うと聞こえがいいが、要は覚えることが多くて疲弊する。消耗する。白髪も増える。
そして、思いのほか前職のスキルが活用できない…。
オーマイガ。
半年くらいは役に立たない。
自分は要領が良い方だと思っていただけに凹む。
しかし、これが越境転職の妙味なわけで、完全に新人に戻って目の前に広がる新たな世界を楽しむことに意味がある。(これを面白いと思えない人は越境転職してはいけない)
大切なのは、焦らないこと。
40代での中途採用は通常「即戦力」として扱われることがほとんどだが、焦る必要はない。新しい環境に心身をフィットさせるのにそれなりに時間がかかるのだ。
焦って空回りしたり、無駄に消耗したり、そういった状況では誰もハッピーにならない。会社もあなたも。
そう、焦らないことが大切。
どうでもいいけど新たなキャラ設定が可能

どうでもいいかもしれないが、転職を機に私は「残業しない人」というキャラを完全に確立した。
40代を中途採用する場合、会社側はその40代社員の芸風を無理に変えようとはしない。普通は。
まだ何色にも染まりきっていない20代とは大きく異なる点である。これを利用して「残業しないキャラ」を新しい会社で確立できるのだ。
最初が肝心で、協調性を示しながらも、自分のスタイルを周知していく言動が求められる。
大丈夫よ。数週間も経てば受け入れてもらえるから。
他にも「飲み会に行かないキャラ」や「ゴルフしないキャラ」なんかも可能。
繰り返すが、最初の振る舞いは重要。そこを間違ってしまう軌道修正はには相当な労力が必要になる。(ていうか軌道修正できないことの方が多い気がする…)
40代の転職活動で私が実践した3つのこと
それでは実際の越境転職で何を考え、どう動いていたか、記憶が残っているうちにまとめておこう。
転職活動は、転職前の会社で働きながら水面下でひっそりと進め、内定が出てから会社に伝える、というケースがほとんどだと思う。準備のための準備、心の整理の仕方、ちょっとした工夫などなど、「したたかな戦略」が必要。
転職理由を普段から言語化しておく

私はメモ魔である。
気になったこと、ひらめいたアイデア、疑問、不満に思ったこと等々、すぐにメモする。すぐに忘れてしまうから。老化しているから。 後で「あの時、何かを考えてた。でも何だったかな…」というモヤモヤを減らすため、すぐにメモする。
通勤中の電車の中で何かを思いついた際のメモツールは、もっぱらiPhoneのメモ機能。デフォルトで入ってるやつ。
普段考えていることをメモすることは、転職活動にも役に立つ。
転職活動では様々な情報に触れるため、少しずつ当初の自分の思いや大切に思っていたことがブレ始めることがある。
例えば、働く環境を重視していたはずなのに、いつの間にか給与額にフォーカスしていたり、海外赴任を期待していたのに他の条件が魅力的でドメスティックな事業の求人に心奪われたり。
途中で、新たな情報に基づいて意図的に転職の方向性を修正するのは問題ないが、情報の海に溺れ、方向性を見失い、当初のイメージと全く異なる地点に着地することは避けるべきである。 転職活動でよくある失敗パターン。
そういった時、日ごろからメモしている内容を整理し、迷いが生じた際にはしっかりと見返し、ブレそうなマインドを補正しよう。
「数打ちゃ当たる」は危険

ミドル社員の転職は20代と比べ失敗の許容度が低い。守るべき家族がいたり、住宅ローンを抱えていたり。とはいえ一度きりの人生。悔いのない人生を送りたい。
なので「理想の求人がなければ、出てくるまで待つんじゃい!」というスタンスも重要。
焦りは禁物。
「ご縁」を待つことも必要。
ただし、「ご縁」とは完全な偶然ではなく、ある程度コントロールできるものではないだろうか。
アレと似ている。社内での異動、人事発令。
異動は基本、会社からの命令で、それに従うもの。
しかし例えば海外赴任したい場合、英語学習をさりげなくアピールしたり、TOIECスコアを申告したり、海外関係のセミナーに出たり、海外事業部の社員との人脈を重点的に構築したり。もちろん人事面談で猛アピールしたり。
異動は社内のパズルのピースのはめ替えなので、年齢やタイミングのような「ご縁」の要素が強いが、上記のようにその「ご縁」を自分の近くに手繰り寄せることは可能だと思う。
面接では「自分の軸」をA4一枚にする
とにかくシンプルにまとめておくことが重要。たくさん書いても覚えられない。変化球的な質問に対応できない。
いかなる質問にも対応するためには「幹」となる考えをまとめ、腹落ちさせておく。枝葉の質問に対しては「幹」をベースとした柔軟にアドリブで返すことで、一貫性のある考え方をアピールすることが可能。これがベスト。
私は自分の考えをまとめたA4用紙一枚をスマホで撮り、最終面接で本社オフィスに向かう電車の中でも何度か見返していた。
特に一次などはWeb面接のケースも多いと思うが、その場合はカメラに映らない場所にこのA4用紙を置いて見えるようにしておけば安心。
転職して5年。人生はどう変わった?
あの時、異なる業界への転職を決意してから、私と家族の人生はどう変わっただろうか?この5年間は怒涛のように過ぎていった。しかし全く後悔はない。辛いこともあったが、家族みんなで今の生活を楽しんでいる。
時系列でまとめるとこんな感じ。
- 越境転職を実現
- 2年間の国内本社勤務の後、オーストラリア駐在を実現
- その後、オーストラリアで転職(駐在から現地採用)
- 責任範囲の拡大で昇格&昇給
- 永住権申請に必要な英語資格を取得
- 現在、永住権の申請手続き中
- 子供達は現地校をエンジョイ
- 妻はパートタイムの仕事をゲット
キャリアに対する考え方もだいぶ変わった。自分の人生において何を優先するか、何を諦め、何に妥協するか、そういった考え方も東京で働いていた時とは違う。(ここらへんは別の記事にまとめたい)
とりあえずオーストラリア万歳。
まとめ

転職は大変。リスクもある。
でも、理想の人生に近づける手段としての費用対効果は高い。
いずれにせよ重要なのは「行動すること」である。
40代の転職におけるアドバイスとしては、「複数の入口を持っておくことが重要」 ということ。求人サイト、エージェント、人脈、ヘッドハンティング等々。
現地企業で働きながら日々英語と格闘中



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