海外勤務を目指す場合の転職エージェントの活用法について、今回ご紹介します。
結論
いきなり結論です。
転職する気がなくても というのがポイント。
どこに落ちているか分からないチャンスを少しでも多く拾い上げるためです。
もちろん今勤務している会社で海外赴任できるのが一番でしょう。キャリア形成もシームレスで安定します。しかし、海外駐在員の枠は限られます。(そもそも枠がない会社もあります)
その場合、転職して海外勤務を実現するのがおすすめ。
早めに転職エージェントに登録し、情報収集に努めましょう。転職市場の動向をつかむためです。情報を制する者が転職を制すると思います。
転職に関する情報収集をしたからといって転職しないといけない義務はありません。様々な情報をインプットし考え抜いた結果「やっぱり今の会社が私には最適。この会社で海外赴任のチャンスを待とう!」という結論もよし。そういった判断も外の世界を知ったからこそ、なせる業です。
事実、求人情報はキャリア形成の色々なヒントを与えてくれます。
転職エージェントに登録しておくべき3つの理由
それでは少し突っ込んで、転職エージェントに登録しておくべき3つの理由について解説します。海外勤務を目指さない場合でも重要なポイントです。
自分の市場価値が分かる【重要】
自分の市場価値
あなたは「自分の市場価値」ってどのように把握していますか?
社内での役職? お給料の額?
要は属している会社内での価値ではないでしょうか?
終身雇用の時代はそれでよかったかもしれませんが、既にそのような時代は終焉を迎えています。今50代会社員はギリギリ逃げ切り可能かもしれません。しかし、20代~40代は、今の会社で定年退職まで働ける、または「働きたい」と考えることは危険!
「転職」をキャリア形成のベースにすることが一般化しています。世界的にはこれが普通で日本が異常。経済成長期なんてとっくに終わっているのに当時の雇用システムだけが今でも生き続けています。しかしもう限界。
転職を含む全てのアクションにおいて、まず外部環境を知ること、そして自分自身を知ることがスタート地点。
常に「自分の市場価値」を把握しておくことは転職の第一歩。海外勤務を目指す以前の問題です。ここが不十分だと非効率な転職活動となり、貴重な時間を無駄にしてしまいます。(数十社に応募しても内定が出ないとか)
社内評価が間違いとは言いませんが、それが全てではありません。外の世界に出た瞬間に、全く価値がなくなってしまうこともあります。
社内調整力
大企業に勤めている方にとって「調整力」というのは非常に価値のあるスキル。
大きな組織で物事を円滑に進めるためには、その組織のカルチャーを理解し、人的ネットワークを駆使して、根回しをして、初めて事が進んでいきます。
しかし、そのスキルはその会社の「社内」で活きるもので、そのまま他の会社で通じるかどうかは別問題。他社には他社のカルチャーがあり、人脈もゼロからの構築。
「社内での価値 = 社会での価値」ではなく、一般的に(他の組織でも)通用するスキルを磨くことが、この厳しさを増す社会でサバイブするためには重要です。 例えば、ITスキル、マーケティングスキル、語学力、会計、プロジェクトマネジメント能力などの汎用的なスキル。
もちろんどこに行っても「社内根回し力」も必要ですので、結局はバランスよく様々な能力を高めていくという事が求められます。
あなたのスキルと市場価値を検証してみてください。
これから磨くべきスキルがわかる
「今、どのようなスキルに需要があるのか?」を知るツールとして、転職サイトや転職エージェントを活用することは効果的。転職サイトには多種多様な情報が収められており、まさに情報の宝石箱。見ているだけでも面白く、トレンドを知ることができます。転職エージェントは転職市場の動向に沿ったアドバイスをくれます。
求人情報をじっくりと観察し、世の中のニーズをアンテナ高くキャッチすることで、効果的な転職とキャリア形成につなげられます。
英語力について
少し話がズレるかもしれませんが英語はできた方がよいです。海外勤務を目指すならマスト。私がこれまでに4回転職でき、安定的な生活を維持できているのは英語力によるところが大きいです。
帰国子女でもないので今でも必死に勉強です(汗)
でも時間を費やすだけの価値は十分にあります。
日本の人口減少に伴い、企業のグローバル化が加速しています。今後もその流れは変わりませんし、そうしなければ日本は生き残れません。
そのような状況にもかかわらず、英語が得意な日本人は少ない。 つまり、英語が話せるだけで希少性が高まり、ライバルより転職活動を優位に進められます。もちろん転職後の実際の仕事においても。
英語は非常にコスパの良い投資。今や留学などしなくてもスマホアプリやオンライン英会話で英語学習を進められることができる時代。低コスト。
そして相変わらず日本人が英語へのアレルギーを持っているおかげで、一度本気で勉強して一定の水準に達すれば簡単に頭一つ抜き出ることができます。特にスピーキング。英会話。
もちろん、仕事上だけでなくプライベートでも重宝します。
転職エージェントの裏話は有益
転職Webサイトの内容は多くのフィルターを潜り抜けたごく一部の情報です。一方で、転職エージェントと信頼関係と信頼関係を築くことができれば、Webとは比べものにならない質と量の情報を提供してもらえます。
また、信頼できるエージェントはこちらの意見を優しく聞いてくれるだけではなく、時には厳しいコメントをくれます。痛いところを突いてきます。しかし、それらは多くの生の情報に裏付けされたプロのアドバイス。自分の思いに反するものであっても、真摯に受け止め、軌道修正に役立てることが重要です。
※【注意】転職エージェントも慈善活動ではなくビジネスとしてサービスを提供しているため、例えば、成功報酬の高い企業との案件を勧められたりということもあります。全てを鵜呑みにするのではなく最後は自分のフィルターにかける必要があります。
転職活動は情報戦なので、多くのチャネルをもち、多種多様な情報にアクセスできることが重要。
情報を制する者が転職を制する。
まとめ
転職エージェントに登録すべき3つの理由をご紹介しました。
✓ 市場価値を知ることの重要性
✓ 社内調整力
■これから磨くべきスキルがわかる
✓ 例えば英語力
■転職エージェントの裏話は有益
✓ 厳しいコメントも受け止める
転職市場における情報の蓄積量と転職活動の成功率は比例します。転職サイトや転職エージェントを最大限活用し(特に転職エージェント!)、海外勤務を実現させてください。
私はオーストラリアで働きたいという動機で転職エージェントを活用し、実現することができました。
実際にお世話になったのは【リクルートエージェント】です。
どんな担当者に当たるかは運次第ですが、とりあえず業界最大級の非公開求人数を有している同社を使えば間違いないでしょう。対応も親切でした!
転職エージェントのパフォーマンスがいくら優秀でも最終的に転職はマッチング作業。重要な局面では自分自身の感覚を研ぎ澄まして判断することが大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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