サラリーマンの働き方(キャリアパス)として「海外駐在」が最強ではないだろうか。
終身雇用が崩壊しかけている今、「いい大学に入って、いい企業に入社して、定年まで勤める」というかつての王道コースが既に正解とは言えない。むしろリスキー…
働き方の多様化も進み、若くして起業、地方で起業、フリーランスでビジネス拡大、兼業、副業、フルリモートワークも一般化している。
しかし、全員がそのような ” 攻めた ” 働き方をしているわけではない。むしろ、まだまだ少数派で、やはり大部分の人はサラリーマンとして会社という組織に入り、徐々にスキルを高め、そして出世しながら年収を上げていくことをイメージしているのが実態。
そのような一般的マインドセットのサラリーマンであったとしても” 攻めた ”働き方で未来を切り開いていくことは可能。
その答えが「海外駐在」。
今回は、海外駐在について。
ほぼ全ての産業でグローバル化が進行中。一方で、世界の中での日本の立場は徐々に弱体化。
そんな環境下で「海外駐在」にどのようなメリットがあるのか、徹底的に解説する。
海外駐在は様々な面において最強。
適正や能力も関係し、また会社都合もあるため、誰にでも、いつでも実現できるというものではない。しかし目指す価値は十分にある。 特に20代、30代の若い世代!
ただし、どうしても運やタイミングが大きく影響してしまう。絶対的に海外駐在の「枠」が少ないからだ。(だからこそ希少性があるわけだが)
海外駐在が最強な働き方と考える理由
海外駐在が最強な働き方と考える理由を5つ、ご紹介。
差別化が図れる
そもそも日本国内の会社員人口に占める海外駐在経験者は圧倒的に少ない。そのため、差別化が図られ、人材マーケットにおける希少性が高まる。
多様性が求められる今の社会において、他の人と異なる経験や知識を持っていることは、それだけで差別化だ。机上の学習だけでは得られない実体験の積み重ねは、環境変化の激しい社会において貴重。これだけ情報が溢れている世の中、最後に物を言うのは「実体験」である。
特に外国のカルチャーに揉まれ、そこで円滑にビジネスを進めていくということは、言葉では言い表すことが難しい『感覚的スキル』が身についていることを意味している。
言葉で言い表すことが難しいからこそ、「海外駐在経験あり」というだけで、ブランド価値が上がるわけだ。
語学上達(異文化の理解)
どこの国に行くかによるが語学力は間違いなく上達する。観光と異なりその土地で仕事をしながら生活するということは、その土地の言葉を習得する必要がある。
そう、英語上達に必要なのは「必要に迫られる環境」で、まさにそういった環境に身を投じることができる。望めば家族も。しかも会社のお金で。

子供への多様性教育(未来への投資)
私が海外駐在が最強という理由のうち、(子供がいることが前提となるが)大切だと思うのが多様性に関すること。
子供の知識の吸収力はスゴイの一言。スポンジよ、スポンジ。
今8歳の娘と5歳の息子がいるが、2人とも日々新しい言葉を覚え、「そんな言い回しどこで覚えたんっ⁉︎」と驚くこともしばしば。
言葉だけではなく、社会的モラルや礼儀に関することもどんどん身につけていく。
こんな子供たちが親の海外赴任に帯同して、海外暮らしを始めたらどうなるかは簡単に想像できる。
事実、娘はシンガポールの幼稚園に通っていたが、国籍の異なる先生や生徒とおしゃべりすることに何の抵抗もなかった。英語の発音も私より全然ナチュラル。「モンキー」ではなく「マンキー」、「パープル」ではなく「パーポー」。
一方で、幼いうちから海外で暮らすと、日本語や日本文化の習得が未熟で将来苦労するのでは?という懸念もあると思うが、それはそのとおり。そこは親がしっかりサポートする必要がある。
多様性が重視される社会では、他者と違うバックグラウンドを持つこと自体が優位性を高める。
ある種の「差別化」
世間一般の日本での進学ルートと、海外での経験を天秤にかけた場合、私は間違いなく海外経験が有意義だと思う。子供たちには広い世界を見た上で、様々な国籍の人達と自由な発想で成長し、一定の年齢に達した段階で、あとは自分たちの意志で進む道を決めてほしいと願っている。
私や妻(※妻の仕事は中学校の英語教師)は大学卒業後にニュージーランドに留学し、そこで知り合ったのだが、お互い英語の習得には苦労した。今でも学習を継続して何とか仕事に使える代物になっているレベル。
なので子供たちには幼い頃から海外で暮らし、アドバンテージを持たせてあげたい。それが子供たちへの最大のギフトだと考えている。
もちろん私自身が海外での経験でさらに成長したい気持ちもあるが、私より子供たちのこれからの人生の方が長いことを考えると、そして、今より厳しい時代になっているであろうことを考えると、家族帯同での海外駐在の意義は大きいように思う。
住宅費補助
少し「したたか」なお金の話。
私はシンガポールに赴任する際に購入していた日本のマンションを売却した。
シンガポールでは自分で選んだコンドミニアム(プール&ジム付きマンション)に家族と住んでいたが、住宅費は全額会社負担。余談だがシンガポールの住居費はバカ高く、2LDKの間取りで月42万円。私のような一般ピーポーが個人負担で住むのはなかなか厳しいお値段。
よって、「また海外駐在する可能性があるなら、持ち家は不要。賃貸で十分。むしろ買ってはダメ。一軒家とかほしくなるけど、買ってはダメ、我慢。」
実際、2018年に帰国してから現在にいたるまで賃貸物件のお世話になっている。身軽で、気持ち的にも楽でイイ。
住宅に関しては、この方針はとっても効率的。
日本にいる時は賃貸、海外駐在時は会社負担で現地の住宅。
帰国して、もう海外駐在の可能性はないだろうという頃には日本中に空き家が増えているだろうから中古物件(マンション or 戸建)を購入してリノベーションしちゃえばいいん。
海外駐在を人生に組み込むことで人生の最大コストである住宅費を抑えて、かつ海外での多彩な経験を通して自分も家族も成長できる。
これが、私が考える海外駐在の「したたかな」メリット。
住宅以外の生活費はどの国に赴任するかに大きく左右される。先進国だと食費を含め非常に高いし、発展途上国だとその逆。しかも発展途上国への赴任の場合、多くの企業でハードシップ手当てが設定されているのでお金は貯まります。

シンプルに楽しい
なんだかんだ言っても、最終的にはコレ。
海外で暮らすのってシンプルに楽しい。色々なハプニングも起こるがわくわくが勝つ!
私はもともと飽き性なので、ずっーと同じ場所に住んで、おなじ職場で働く、というのが耐えられない。よって海外駐在はウェルカム、出来れば帰任なしで別の国にスライド異動したい。それは本社勤務が好きではない、という理由もある…
とにかく、知らない土地で暮らすということがシンプルに好きなのである。しかも定期的に別の国に移れるのであれば最高。
まとめ
海外駐在が最強な働き方と考える理由を紹介した。
■ 語学上達(異文化の理解)
■ 子供への多様性教育(未来への投資)
■ 住宅費補助
■ シンプルに楽しい
「いやいや、コロナ禍や不安定なロシア情勢が問題となっている今、海外赴任を希望するのは危険でしょ」という声も聞こえてきそうだが、そういった状況下だからこそ(大部分の人が躊躇する時期だからこそ)外へ飛び出すことに意味がある、と私は思う。
希少性を高めることに繋がるからだ。
私のような凡人は「人生、逆張り」で攻めるしかない。
「私はアホではないが素晴らしく頭が良いわけでもない」ことに昔からの気づいている(笑)
だからこそ周囲と同じこと動きをしていては生き残れない。日ごろから周囲とは異なるキャリアパスを進むことを意識してしてきた。
差別化。
なので今のこの状況はチャンスとしか思えない。
海外駐在はメリット多くて最強。
そして、海外駐在のメリットは、全て所得アップにもつながる。
需要と供給のバランスが歪んでいるからだ。
具体的に言うと、グローバル化を進めたい企業が多いの対して、国際感覚を身につけたビジネスパーソンがまだまだ足りていない。よって、積極的に「海外駐在経験」を自己ブランディングに用いれば社内での昇進や転職に有効活用することができる。
向き不向きはあるので全員もれなくという訳にはいかないが、少しでも海外に興味があれば海外駐在を目指すという選択肢はアリ。というか超絶オススメ。
特に、若い方はこれからの人生が長い分、時間を味方につけ、メリットを増幅できる。(複利の力)

もちろん英語力は高めておく必要がある。コツコツと。私もずーっとオンライン英会話を続けている。「継続は力なり」

今日はここまで。
では。
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