「FIRE(ファイア)」: 早期退職して自由気ままの生活を謳歌。
バチクソ面倒な資料作成や会議もない。
完全ストレスフリー。
昼間っからジムとか行っちゃったりして。
スミマセン「間違いなく」は言い過ぎました。高確率でボケます!
よって私は断然「 FIRO(ファイロ)」派。 ※FIROは後ほど解説
今回は、
- 早期退職のリスク(ボケる?)
- 小心者の私がFIREよりFIROを目指す理由
- FIROを目指した副業と投資のすすめ
などについて解説します。
なぜ早期退職するとボケる?
ニューヨーク・タイムズ紙は「the Journal of Economic Perspectives」に掲載された研究を紹介しました。その研究とは被験者に一連の言葉を覚えてもらう記憶力テストで、早期リタイアを勧めている国を含め様々な国籍の人が参加。
結果、早期リタイアした人の方が驚くほど成績が悪かったのです。
この研究結果が正しければ、40代で早期退職する場合などはよほど明確なライフプランがなければ(学びややりがいを感じられる機会がなければ)早期に認知力が低下し始めるリスクがあります。
働くって大切なんですね。宝くじで高額当選したらさっさとリタイアしようと思っていましたが、考え直します。
「適度なストレスと常に学ぶ姿勢はボケ防止に有効」という結論。
早期退職、FIRE、FIROの違い
「ボケるなんてイヤ、早期退職なんてするもんじゃない。」最近よく耳にする「FIRE(ファイア)」も同様。そして「FIRO(ファイロ)」というのもあります。※ちなみに私は「FIRO」を目指しています。
違いは次のとおり。
- 早期退職: 退職後は退職金と将来受け取る公的年金や貯金などを元手に、少しずつ切り崩しながら生活していく。
- FIRE:「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的自立、早期退職」を意味する言葉。毎年の生活費を資産運用によってまかなうことで、仕事や会社に依存することなく経済的に自立した状態で、リタイヤすることを指す。
- FIRO:「Financial Independence, Retire Optional」とは、「経済的自由、選択的退職」のことを指す。つまり、「本業はあるが、いつでも退職できる」という選択肢を常に持つことを目指すライフスタイル。
小心者の私が「FIRO」を目指す3つの理由
仕事が嫌いなわけじゃない、辞めたくもない。
では、なぜ私はFIROを目指すのか?
その理由は3つ。
人生100年時代を平凡サラリーマンのままでは乗り切れない
普通の会社員が定年退職して老後を豊かに過ごすことが難しい時代になりました。
悲しいのは、リタイア後にようやく時間に余裕ができ好きなことに時間を使える状況になるのに、金銭的問題がボトルネックで行動が制限されてしまうこと。
これからは年金はあてにしない将来設計が必要で、年金は「貰えたらラッキー」くらいに考えておいた方が無難。残念ながら日本はそんな国になってしまいました。
人口減少の加速、経済成長の鈍化、自然災害、疫病、戦争…、リスクには事欠きません。リスクを把握した上で、悲観論に基づいた保守的な将来計画が老後生活の安定化に繋がると考えたりします。
FIROを意識したスキル磨き
よほど意識高い系でない限り、人間は楽な方へ楽な方へ進んでいきます。特に大企業に入り十分な給料がもらえている人は「このまま今の会社にいれば安泰」と考えてしまいがち。人間だもの。
しかし今や大企業でもバンバン倒産する時代。倒産しないまでも、人員削減や他社への売却も日常茶飯事。
2020年頃から始まった新型コロナ感染症拡大の影響でこれまで想像できなかった環境変化が起こり、それは企業活動にも多大な打撃を与えました。2022年のロシアのウクライナ侵攻もそうです。
私は転職推進派ですが、それはリスクに対する警戒感が人一倍強い小心者であるがゆえ。そして環境変化に耐えうるマインドセットを実装したいから。
幸運にも転職によって年収UPを実現できていますが、それは結果論でしかないです。
会社に依存しないマインド
FIRO:「経済的自由、選択的退職」
ワガママな同僚や苦手な上司にも臆することなく対峙できます。お付き合い残業も不要。有給休暇もしっかり取得。常に余裕のあるスタンス。(だって、いつでも辞められるから)
結果、仕事のパフォーマンスも上がります。
肩の力が抜けてるから
FIROを意識してスキルを高めた結果、会社での存在価値が高まり、早期退職しようとしても慰留されるかもしれません。
その場合は、その状況を待遇交渉に利用すればよいです。年収UPにつなげ、早期退職のトリガーを引くのを少し先送りしてガッツリ稼げばよい。
手持ちの「選択肢」や「駆引ツール」を持っておくことが大切です。
FIROを目指した副業と投資のすすめ
FIROを目指す場合、副業と投資は必須。
副業については、昨今の政府の働き方改革も相まって副業を解禁する企業も増えてきました。公務員でさえも副業OKの流れ。
副業で収入源を多角化しておくことは大切。
リスクヘッジになります。
私はこの「moric blog」を収益化していますが、副業をするメリットは収入面だけでなく、客観的に本業を見ることができ、その結果ストレス軽減にもつながると考えています。
ストック型ビジネスの欠点は時間がかかること。
育つまでに時間がかかる。即効性がないのです。だからこそ、安定して毎月お給料が振り込まれる会社員の副業として最適です。(無職だと収益化できるまで待ってられません。焦りがエグイ。)
もう一つ、FIROを目指すうえで重要なのは「投資」。
投資抜きではFIROは語れません。銀行に預金しても利子なんてなしも同然。昔は定期預金で7%とか利子がついていたようですが。(遠い目)
私はほとんどの資産を株式で保有しています。
現在の構成比は【米国株53%|日本株39%|現預金8%】。
以前はFXもやっていましたが、今は株式メインに落ち着きました。(FXはほぼギャンブルと知りました…)
米国株は個別銘柄も保有していますが、主にはアメリカの資産運用会社Vanguard社のETF(Exchange Traded Fund|上場投資信託)であるVTI(Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF)。手堅い運用です。
ちなみに、コロナ禍の株価激動の波に乗り予想外の収入を得たため、我が家2台目の車を購入できました。パチパチパチ。
早期退職優遇制度を意識する
あなたが勤めている会社に早期退職優遇制度があれば(または将来的に導入される可能性があれば)若い時からその制度を意識しておくことをオススメします。
早期退職優遇制度とは自らの意思で通常よりも早く退職する制度で、多くの場合、割増退職金や再就職支援などのメリットがあります。
早期リタイアを考えるあなたに再就職支援は不要ですが、割増退職金は魅力的。
普通に辞めるより、その制度に乗っかるだけで、通常以上の退職金があなたの口座に振り込まれるわけですから。
FIROと海外駐在
私はFIROを目指しながら、海外駐在を繰り返しています。
運が良いとしか言いようがありません。
FIROと海外駐在には深い関係性があり、両方とも私が考える「最強の働き方」につながります。
■ 差別化が図れる(市場価値UP)
■ 語学上達(異文化理解も)
■ 子供への多様性教育(未来への投資)
■ 住宅費補助(貯蓄加速!)
海外フラグを利用すれば、会社員という基本会社の人事発令によって左右される人生を、ある程度コントロールできるようになります。
その他、もちろん英語をはじめとする語学力は向上しますし、家族帯同の場合は日本国内ではできないような貴重な経験や教育を子供に与えることが出来ます。しかも会社のお金で。
まとめ
✓ 適度なストレスと常に学ぶ姿勢は、ボケ防止に有効
■早期退職、FIRE、FIROの違い
✓ 早期退職:退職金と年金と貯金を切崩して生活
✓ FIRE:経済的自立、早期リタイア
✓ FIRO:経済的自由、選択的リタイア
■FIROを目指す3つの理由
1.人生100年時代を平凡サラリーマンでは乗り切れない
2.FIROを意識したスキル磨き
3.会社に依存しないマインド
■FIROを目指した副業と投資
✓ 会社員の副業はストック型ビジネスの「ブログ運営」がオススメ
■早期退職優遇制度を意識する
✓ 割増退職金で最良のタイミング
■FIROと海外駐在
✓「最強の働き方」につながる
海外駐在を目指すなら、とりあえず英語力は高めておきましょう。
楽をして老後の不安を減らせるわけはなく、戦略的思考と継続的努力が不可欠です。
楽な人生などありませんから。
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